第十四話、物語
第三部の始動です。とりあえず見てください
「君もしつこいね、ほんと」
大きな書物を抱えた少年と対峙する渚
「しかも時空に追放したのにさ、時空斬りを習得しちゃってさ」
剣をただ構える、渚
「言いたい事はそれだけか?」
静かに呟く、殺気を込めて睨む
「う〜ん、そうだねこれから始まる新たな物語を見物してろって言いたいね」
疑問を持つ事ばかり言う
「物語って何だよ!」
怒気を込めて叫ぶ、だが少年は微動だにしない
「いずれ分かるよ」
そう言って姿を消した。
「くそっ!ゼロ感じるか?」
「いや、無理だ」
まだみんなに会う訳にはいかない
「物語ってなんなんだよぉぉぉっ!」
渚の叫びがこだました。
「困りましたね。」
少年・工藤命は不良に囲まれていた。
「兄ちゃんよ、金よこせよ」
「金くれたら何もしないからよぉ〜」
不良は鉄パイプやら何やらを持っている
「やっちまえよ、命」
左手の青色のブレスレットがしゃべる
「ツヴァイは黙ってください、僕は暴力は嫌いなんです。」
「さっきから何一人でしゃべってんだよ」
不良の一人が我慢の限界のようだ。命はため息を吐く
「仕方ありませんね」
命は動くや否や一番近い不良を殴り飛ばす。
「これ以上やるなら容赦はしません」
不良は命の強さを見て逃げ出した。
「ふぅ〜」
不良を追い払って安堵する命だがツヴァイは許さなかった。
「なんであそこで逃がすかなぁ」
「僕は暴力が嫌いです。」
路地裏から出た時ちょうど幼馴染の雪村あげはと遭遇した。
「あれ?命こんなところで何してるの?」
少し驚いていたが無理もない命が居るのは商店街の路地裏
命は普段は人と接するのが苦手なため外出は控えめで人が多い商店街には滅多にこない
「聞いてくれよあげは、こいつ不良に絡まれてさ」
ツヴァイが言った。なんて事を・・・知られたくなかったのに
「え!逃がした?」
「そうなんだよ。雪村流剣術でこいつ鍛えなおしてくれないか?」
「暴力で解決したって何にもなりません」
命は声を大にして言った。呆気にとられるあげはとツヴァイ
「でもその考えかたはいいけど、たまにはお返ししないと」
「あげはの言う通りだぜ」
「では、早速戦いましょうか」
「「え?」」
気づけば辺りに人はいない、これはモンスター出現の予兆なようなもの
あげははすぐさま命の後ろに隠れる
「行きますよ、ツヴァイ」
一度深呼吸をして、手を掲げ叫んだ。
「我が蒼白の刃、蒼き龍その名はツヴァイ」
蒼い旋風を巻き起こしながら、ブレスレットが剣に姿を変える
そして命の前に現れたのは三つ首の地獄の番犬ケルベロス
「では」
一瞬で間合いを詰め、三つ首の1つを斬り落とす。
「1つ目」
そして跳躍し、ケルベロスの体躯を貫く
ブサッ!
溢れでる黒い鮮血、命はそれを浴びながらも剣を突き刺す。
「グエッェェェ」
ケルベロスの断末魔を聞いて命は剣を抜いた。
「ふぅ〜今日はついてませんね」
剣をブレスレットに変えて、あげはの許へ急ぐ
「遅れました。」
「ううん、そんな事ないけど・・・戦えば強いのになんで戦うのが嫌いなの?」
「さっきも言いましたが暴力では何も解決しません」
左手のブレスレットを見て言った。
「でも、確かに力を使うのもいいかもしれません」
二人は並んで帰った。




