RED
掲載日:2015/11/09
『RED』は
作者の主観と血を題材として扱っています。
苦手な方もいらっしゃると思いますので、
R15指定にさせていただきますことや
ご了承ください。
またこのような病的な作品が苦手な方は
お引き返しくださいますようお願い致します。
「…消えてる」
左手首を見て呟く少女は
それを噛む。
少しの痛みに眉をしかめて、
それを噛みちぎるようなイメージで。
出来る噛み跡に 彼女は嗤う。
切るのとは違う、醜くはない。
血は出ないし、跡も長くは残らない。
「至福。これは至福。
…くだらない自殺願望とは違うの」
彼女の瞳から落ちる雫。
どうして涙が出るかなど
自分ではわからない。
「…あれ?」
噛み跡から血が滲む。
白い肌に真っ赤な筋が通る。
彼女はまた嗤った。
「なんだ、綺麗じゃない」
ペンケースの中のカッターを
手首に当て、裂いた。
溢れる赤に、少女は嗤う。
「堪らない」
そう言って、また嗤う。




