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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
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アンチ王道転校生(偽)

作者: 黎明

どーもー、こんちわー

アンチ王道転校生こと水瀬理巧(ミナセリク)でーす


いやー、ね、もうマジ俺の演技なんかに騙されちゃってる奴等ウケるよね、いやほんとに

ガチで腹かかえて大笑い出来るくらいマジでウケるわ


まー最初はさ、普通に変装もナシにこの無駄にキラキラなプラチナブロンドの髪に、幼馴染み曰く吸い込まれそうな綺麗な碧眼のままでこの全寮制男子校に入学しようと思ったのよ


でもさーあ、それじゃつまんなくね?みたいな感じで幼馴染みの腐男子のやつに何か楽しくなりそうなアドバイスねぇって聞いたわけ


そしたらモジャモジャの黒髪の鬘被って瓶底メガネしていけって言われてよぉ、これは何かあるなと思って問い詰めたら、何か王道転校生?ってやつに俺を仕立てあげたかったらしい


そいつはこの学園じゃなくて別の全寮制男子校に通ってるんだけど、そいつが楽しみにしてた王道転校生がアンチ王道転校生とかゆーやつで王道展開が見れなかったから、半分王道見たさ半分俺への嫌がらせで提案したんだと

それで興味が湧いて大体のストーリー的なのを聞いたらさ、なにそれめっちゃおもしろそうじゃんって思って実行してやろうって思ったの


まあ、それ聞いたそいつは


「御愁傷様です、俺のせいなんですかね、ごめんなさい、言わなきゃ良かった」


とかぶつぶつ呟いていやがったけど、俺だってそこまでバカじゃねぇし、むしろ頭いいしな

もちろん入学だって裏口じゃ無いし、理事長とだって甥とかそんな関係があるわけでもねぇ


それにただ演じて学園引っ掻き回しても、それただの疫病神だし、迷惑なだけだろ

だから、遊ぶのついでに親衛隊とその親衛相手の問題とか生徒会と風紀委員の問題とか解決しちまおうって思った

そんならさ、俺の暇潰しと対価で釣り合うだろ?


で、それを理事長に伝えたら向こうも愉しいことが好きな性分みたいであっさり許可くれた


愉しめて問題解決出来るなら一石二鳥だ、ってな


そんなこんなで、今は変装してアンチ君を演じて学園を引っ掻き回してるってとこ

ただ、役員にはちゃんと仕事してもらってるし、暴力沙汰もほとんど起こしてない

制裁ももちろんあってる、和姦されそうになったりもな、それはスタンガンと脅s…じゃなくて話し合いで解決してる

鋭いやつは気付いて協力してくれてたりする


同室者の腐男子のやつとか意外と腹黒の同じクラスの爽やかくんとかな

生徒会は会長以外ある意味馬鹿だから騙されてる

会長はやっぱり芯が強いだけあって騙されてない、だけど俺の猫かぶりには気づいてないってとこ

あと一部の親衛隊は親衛相手と和解したいがために協力してくれてる


こうやって考えたらよ、何か少しずつ少しずつ学園内を侵略してるみたいで愉しいわ


結局のところ俺は愉快犯とか確信犯とか言う奴なのかもしれねぇな




「腐男子の幼馴染みくんから見た彼」


あー、あいつ?

あいつはねー、常識も良識もあるっちゃあるんだけど、それをぶっ壊しちゃうからさ、誤解されやすいんだよね

でもあいつに付き合って色々やってるとスッゲー楽しいの、それに実は周りを考えてて、やってもまだどうにかなることと本当にやったらダメなことの区別がついてるからさ、何となく許しちゃうんだな

あー、何というか俺様会長さんが絶対的カリスマ性の持ち主なら、あいつに巻き込まれたら隣に並んで一緒にやり遂げたくなる感じかなぁ


つまりは俺も理巧に引き寄せられた一人で、あいつの絶対的相棒兼親友、かな


「腐男子の同室者から見た彼」

あの、常識があるのか無いのかよく分かんない奴のこと?

うーん、最初はアンチ王道と同室者ってそれ最悪、それに腐男子受けのフラグまで建っちゃうじゃんって感じで凄く嫌いだったんだよね

でも、腐男子特有?の観察眼でよく見ると何か違和感感じてさ、よーく観察してるとやっぱり暴力も無いしそこまでうるさいって訳でも無いんだよね

そんな流れで、気付いたらいつの間にか巻き込まれてて内心びっくりした


何だろ、たぶん改革みたいなのを起こそうとしてて普段の僕なら絶対関わらないのに、何でか分かんないけどあいつには、リクには一緒にやり遂げてみたいって思わせられるんだよね


「同じクラスの爽やかくんから見た彼」

えっと、あのよく分かんない奴のことだよね

最初はさ、元気が良くて少しうるさいけど明るくて凄く良い子だなって思ってたんだ

生徒会にも物怖じしないで接してて凄いとも思った

あの感情は恋じゃなくてたぶん父親の気分みたいなそんな感じ、見守りたいみたいなね

でもやっぱり何か違和感を感じた、親しい人には良く腹黒って言われるし否定はしないかな

さりげなーく、探りを入れてみたら何か逆に誘導されて巻き込まれてた

まあ、面白いしきちんと価値の分かる人間だと思ったから協力してる、本当のりっくんを知ってる子にどうなるのかすっごい楽しみだよね、って言って笑ったら笑顔が黒くて怖いって言われちゃった

あ、りっくんてのは理巧のあだ名ね、嫌そうな顔されたけど呼んでたら俺まで変なあだ名つけられたからまあおあいこなのかな


「唯一 (タブラカ)されてない生徒会長から見た彼」

今年の5月、変な時期に転校生が来た

マリモみたいな頭に変な瓶底メガネ、そんな容姿なのに、何故かこの学園の親衛隊持ちを落としていった

容姿だけで判断するつもりはないが、あれは性格までひどい、自己中心的でまるで人の話を聞かない馬鹿だと、そう思っていた

生徒会の奴等も仕事を放棄することさえ無いもののあの転校生に現を抜かしている

そこまでするほどの何があるのかと純粋な好奇心で落としていった経緯や普段の様子を詳しく洗っていくといくつかの矛盾や気になる点があった

まるで猫のようで確実な事は掴めないが何となく完全な敵では無いと、そう思う



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

アトガキ

アンチ王道が本当は演技だったらがテーマの話です

愉快犯な主人公、すごく好きです

全部本当は彼の手の内で計算されたことだった

だけどどこかから計算外の人が出てきて、強気で少し俺様気質の彼がビックリしてるところを攻めに見抜かれて愛されてほしい、そんな感じです


自分、変な人間なんでかわいいだけの子はあまり好きじゃないんです、ごめんなさい

外見平凡中身非凡とか凄く好きなんです、はい

かわいい純情少年、本当は猫かぶりの性悪とか好き

似非王道とか非王道とか凄くいい


これ短編的なのなんでいつか長編にしたいです

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