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語りの館  作者:
序章
1/1

館への招待、そして始まり

ホラーになってないかもしれないけど、よかったら読んでね(-ω-;)

街灯もない暗い道を車の光だけを頼りに進み、一つの大きな家に着いた。

そして、その家の前に用意された駐車スペースに車を停め、俺は車から降りる。

手には自分宛てに届いた招待状らしき物を握り、家のチャイムを鳴らすと、中からスーツ姿の老人が姿をアラワし、丁寧なお辞儀と共に言う。


「ようこそ語りの館へ。

 招待状はお持ちですね?

 では中へ.....

 今宵、貴方様はこの館のトリコとなりましょう..........」


言うと老人は館内のとある場所へと俺を案内した。

俺はこの家と老人に違和感を覚えながらも、大人しく付いて行く事にした。

すると案内された場所には他にも何十人かの老若男女ロウニャクナンニョとわず、そこに集まっていた。

ミナなぜ自分が此処に招待されたのかわかっていないのか、不安な顔をしている。

いきなり届いた黒い招待状。

俺も初めは不審に思ったが、不審感よりも好奇心がマサってしまい、こうしてこの館に来てしまったのだ。




ーだが、この時の彼らは知らなかった。

 これから起こる事を......ー




暫くして現れた先程の老人が俺達皆を見回し言った。


皆様方ミナサマガタ、大変長らくお待たせ致しております。

 当館の主がもうすぐ来られますので、お席にご着席になり、もう少々お待ち下さい」


言われるがまま、俺達は部屋にある席へ座り、この館の主と言う人物を待った。

すると少しして扉が開き、一人の青年が入って来た。

その青年の顔を見た瞬間に俺は驚いた。

何故ならその青年は俺の幼馴染であり、同じ学校に通う友人でもあるからだ。

俺が驚きのあまり固まっていると、そいつは両腕を万歳をするかの様にあげ、皆に向け話しだす。


「ようこそ我がイエ、“カタリの館”へ。

 今宵皆様をご招待したのは他でもありません。

 皆様はこの館に選ばれたのです。

 さぁ、今宵は共に語り明かしましょう」


言い終わるや否や、俺はそいつの腕を掴み皆から少し離れた場所へ連れて行く。


「お、お前!

 これはどう言う事だよ!?

 お前がこんな館を持つほど金持ちなんて聞いた事ねーぞ!?

 それに選ばれたってどう言う事だ!!?」


まくし立てるように、俺は小声で言った。

するとそいつは俺を犬か何かの様に手で制し、


「落ち着けって、そんなに一度に質問されると答えられないだろ?

 それにそれらの事は後だ。

 まずはこの館についての説明を他の皆にしないとな」


そう言うと、そいつは俺にウインクをして、皆の元に戻って行った。

俺も溜息タメイキを付きつつ席へと戻る。

俺が席へ戻ると、そいつは説明を始めた。


「えぇでわ、順にお話しましょう。

 まずはワタクシの名は“縲精ルイショウ レイ”と言います。

 そして、この館は私の知人から譲り受けました。

 その際に、館の元主人からの遺言で貴方方を此処へ招待する様に言われ、招待したという訳です。

 では何故自分達が前の主人に呼ばれるのかとお思いでしょうが、それは後々お分かりになります。

 今言えるのは、貴方方はお話が大好きだと言う事。

 それも普通の話ではなく、ホラーなお話が大好きだとか.....

 それならばおハナシしようではありませんか。

 皆様が作ったお話でも実体験でも何でも」


そう言い終えると黎は一息つく為に、いつの間にか用意されていた珈琲コーヒーを飲んだ。

俺はと言うと、最後の説明を聞いて思わず声を上げかけたが、それは黎の目の合図によって上げることは出来ず呑み込んだ。


(こいつは.......一体何を考えてるんだ?

 それに俺は別に話は好きじゃねーぞ...)


俺は黎に ‘ 後で絶対に説明しろよ!! ’ とジェスチャーで言った。

そうして、俺はまた溜息をつき椅子に座った。

すると招待客の一人が黎に言う。


「馬鹿馬鹿しい!

 私は忙しんだ!

 悪いが帰らせてもらう!!」


そう言って席を立ち、扉の方へ向かう。

だがそこにいつの間にか先程の老人が立ちはだかっており、その客を制す。


「お客様、どうぞお席にお戻り下さい」


丁寧にお辞儀をし、席に戻る様言う。

だがその客は


「うるさい!

 どけ!!!」


と言って老人を押し退けようとした。

が、老人は微動だにせず繰り返す。


「お客様、どうかお席にお戻り下さい」


と。

その姿に俺は薄気味悪ささえ覚えたが、それよりも先に、周りにタダヨう感じた事のある気配に神経を集中させた。

が、それは悪い物では無い様で特に何もして来ないようだ。

先程までワメいて帰ろうとしていた客も、その老人のタタズまいに何かを感じたのか、少し恐怖し、そして大人しく席に戻って行った。

その客が戻って来たのを確認して、黎は再び話し出した。


「さて皆様、話の時間まではまだ間があります。

 それまで皆様に御食事オショクジ御用意ゴヨウイさせて頂きました」


そう言うと、数人のメイドらしき女性が現れ、それぞれの場所に食事が置かれ並べられて行く。

此処に来る時、何も食わずに来ていたのでちょうどよかった。

俺が並べられた料理に手を付けようとした時、黎が手招きをしてるのが見え、嫌々ながらも黎の元へ行った。


「んだよ.....」


俺は不機嫌さを隠しもせずに言った。


「まぁまぁ、そう不機嫌になるなって。

 お前には別に料理を用意してるんだよ。

 あれは特殊な料理でな...

 とにかく、お前のはあっちの部屋にあるから、それを食え」


と指さした先の扉には立入禁止の札が貼られている。

とにかく俺は早く飯を食いたかったので、何も思わずその扉へ向かった。

そして扉を開いて一歩中へ踏み込んだ途端、俺は固まった。

何故ならそこには、この中には絶対にいない奴がいたからだ。


「何をそんな所で立ち止まってるんだ?

 サッサと入れよ。

 ほら、お前用の料理もあるんだし」


扉をすぐ開けた場所で固まってる俺にそいつは言った。

その言葉に俺は我に返り、扉を乱暴に締め、そしてそいつの元へズカズカと歩み寄り言った。


「な・ん・で!!?

 お前がここに居るんだ黎!!!

 さっきそっちに居たじゃねぇか!!

 なのに何でここに居るんだ!?」


声を荒らげながらマクし立てる。

そうここに居るのは紛れもなく黎なのだ。



「だから落ち着けって...

 お前も知ってるだろ、俺の事情。

 あれは式だよ式。

 まぁ、あの式は力作だからな、お前でも見抜けなかったのは仕方が無いさ」


にやっと笑い、自慢する黎。

あの時感じていた違和感はこれも含まれていたのか......


「................はぁ」


俺は大きな溜息をつき、席に着き目の前の料理を、無言で食べ始めた。

それを見ながら黎は真剣な顔で語り出した。


「俺がお前を呼んだのは他でもない...

 力を貸して欲しい。

 今回は少し危険があるから、お前のその力も必要なんだ」


それを聞いて、食事の手を止め俺も真剣に言った。


「......お前は何をするつもりなんだ?」


と。

俺達二人には生まれ持った力があった。

その力は直人タダビトには恐怖するモノでしかなく、両親もまたこの力を怖がり、決して近付こうとはしなかった。

だから最初この力は俺....いや、俺達にとって邪魔でしかなかった。

だが、俺達のこの力を怖がらず、必要としてくれる人がいる事を知ってからは、俺達はこの力を邪魔とは思わず、その人達の為に使う様にしているのだ。

それは友であるこいつとて例外では無い。

相手が困っていて、力が必要な時は手を貸すと約束したのだ。

ただし、その理由にもよるが...


「黎話せ。

 一体お前は何をしようとしている」


黎はどう話したらいいか迷っているようだ。

俺はもう一度黎に問うた。


「約束した筈だ。

 この力は必要とする人に使うと...

 ただしそれは理由次第だとも......」


そう言うと黎は決心し話し出した.........











皆がいる部屋に戻った俺は席に着く。

それを見た黎は言った。


「皆様お時間となりました。

 それではお話を始めると致しましょう」


すると部屋は暗くなり、その代わりにそれぞれ座っている席の前の燭台ショクダイに火が灯った。


「話す内容は初めに言わせて頂いた様に、各々オノオノガタの実体験・作り話・御友人もしくは他の方が体験した話等々、怖い話なら何でも構いません。

 では、一番 ハシに座られている方から順にお話下さい」


そうして此処に集められた人達の話は始まった.......

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