抜粋
どうもだルリです。不甲斐ない初投稿ですが暖かく見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします
遥かなる昔、まだ世界が若かった頃。
世界に神が作りし四つの種族あり。
すなわち、圧倒的な繁殖力、未知なる可能性を秘め地上の半分を納めし【人族】
圧倒的な身体能力、適応能力をもって地上を【人族】と二分せしめた【獣族】
圧倒的な魔力、そして気高気誇りを持ち大海をすべし【魔族】
魔力に頼らず独自の圧倒的な力、身体能力を持ち四族の空を支配する【天族】
の四族である。
この四族互いに争い、幾たびも終末を引き起こす。母なる神の忠告も聞かず。
これに対し母なる神は嘆き悲しみ、ついに四族の消去に乗り出す。
かくして最後の終末はおとずれり。
四族は皆神の業火に焼かれし。栄達を極めた文明も都市も海も山も川も草原も皆等しく灰になれり。
母なる神は世界を作り直し、一人の神子に二人の神臣をつけ世を収める用に命じなされた。
神子、よく二人の臣の言を聞き世を収めり。
しかし逆らうものには容赦はせず、その圧倒的な力で滅ぼせり。
神子、世界の民から【覇王】と呼ばれり。
また神子、世界を【フォール】と呼び、二人の臣に役割を与え、三分し収めさせる。
それから永久に近い時が経ち、役目を終えて神子、天に召されり。その際三つの予言を残せり。
曰く、星の夜が起こり、焔の月(太陽のことだろうか?)が闇に飲み込まれし時、この世界に終末が訪れる。
曰く、その際に三神(おそらく【覇王】とその神臣の二人)異世界より降臨しその終末の原因と戦う。
曰く、終末は三度訪れる。それを完全に滅ぼす答えはーーー(ここはよく知られていない。)。
ーーというのが神殿の石板に刻まれた内容である。神子が本当にいて、どのような意図でこのような予言を記したのかはわからないが、なんとも興味深い内容であるのは確かである。
以上。ケンジ•ファルビルケーナ
【初代皇帝にして偉大なる勇者の追憶】より抜粋。