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紅の夜  作者:
9/10

第七章 誘い

臨に陰陽師にならない?と聞かれ、陰陽師になることを決意する。

これ以上大切な人を失いたくない...。

これから、特訓に励む毎日が始まる...。


-琥珀-


臨に、陰陽師にならないか?と聞かれ、驚く私。

陰陽師って何かもわからないし、妖怪なんて信じたくない。

でも、もし妖怪が本当に存在するならば、私はもう友達を失いたくない。

自分も、死にたくない。仲間を、自分を守りたい。


「よくわからないけど、私はもう、大切な人を失いたくない。

 だから、皆を守る為、私は強くなりたい。

 臨さん、私に力をちょうだい!」


私は言った。臨は満足気に笑うと、


「いいわ。私が貴女を鍛えてあげる。」


そう言って私の腕掴み、不気味な空き地へと引っ張って行った。

その空き地で、臨は言った。


「まず、貴女に結界を教えます。

 結界とは、自分を守り、かつ、相手に攻撃できる便利な技。

 結界をマスターするには、最初に九字を教えましょう。

 私がやってきた中で一番簡単な方法だから....。」


そういうと、臨は人差し指と中指を立てた状態で手を組んだ。

そして、「臨」と言うと、何かゾワっとした。


「これが結界よ。きっと貴女にもこれができるわ。

 私に向かって手を伸ばして。触れられないから。」


私は臨に言われたとおり、手を伸ばした。

すると、コツッ何かにぶつかった。これがきっと結界なのだろう。

目には見えないが、確かにそこに壁があった。


「これが...結界...。

 私にも出来るの?」


「ええ。練習すれば、貴女もきっとできるはず。」


私は臨と同じように、手を組んでみた。

そして、「臨」と言ってみたが、何も起こらない。


「やっぱり、一回目から出来たら化物か。」


臨は笑いながら、私に向かって言った。


「これから毎日、休み時間と放課後特訓!」


いやはや、なかなか大変な事をやりはじめてしまったらしい。

『これから、私はどうすれば、いや、どうなってしまうの?』

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