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紅の夜  作者:
10/10

第八章 記憶

臨の幼い頃の記憶。

そして人ではないほかの何かとしての記憶。

記憶が入り混じる臨の心は冷たく冷めていたが、

琥珀との出会いで、最後の記憶を思い出し、

心が温められるのか。

琥珀と臨の関係は?

 

-臨-


目が覚めたときは暗い暗い、穴の中に私は居た。

そこは、今の義母の腹の中だった。

今、私は義母義父と暮らしている。

昔の記憶はその時はまだ思い出せなかった。

ただ、ただ私はこの世に居てはいけない存在なんじゃないのか、とそれだけは幼い私でも感じていた。

人としての毎日。人としての生活。

たくさんの人に囲まれて私は新しい人生を今歩んでいる。

でも、私は昔、この世には住んでいなかった。

けれど、存在はしていた。

妖界という今となっては異世界に。

人として成長していく中で、私はだんだんと昔の記憶を思い出した。


『私は、昔人ではなかったことを。』


人の成長はこんなにも早いことに少々驚いた。

私は昔何百もの年月を生きた。

でも、何故そこからの記憶はないのだろうか。

何故私は人の世に来ているのか。


ある日、私は不思議な女の子を見かけた。

何か不思議な力を感じた。

それは、私とあの子が5歳だった頃か。

私はその頃からもう考えが大人であった。

あの子の瞳は、緑がかった澄んだ黒。

それと同じ様な色の髪。まるで、私の昔の友達のよう...。


私は、10歳であの子が9歳の時、私はあの子の小学校に通い始めた。

緑がかった澄んだ黒の瞳、それと同じ様な色の髪。

あの子は前よりもしっかりとしているところ以外は

ほとんど何も変わっていなかった。

やはり、あの子は昔私の.......


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