5:大きいお○ぱい
大きいおっぱいの女性は好きだろうか……?
ダンテはリリィの要望通りの風呂付き宿を見つけ出したが、それと同時に俗に言う『大人のお店』も見つけ出していた。
リリィが寝静まった夜遅く――――。
ダンテとの待ち合わせ時間となり、人目の付かない宿屋の路地で彼に魔法をかける。
「成長――――」
そう言い指をパチンと鳴らした。
「うおぉぉぉぉぉぉ」
声を上げるダンテは見る見るうちに青年の姿から大人の姿へとなった。
「……アイルさん。本当に良いのか??」
「俺をおっさん呼びしてた奴が今更なにを聞く――」
ダンテは見た目こそ成人男性にはなったが、まだ十五歳程度。そんな子供を大人の店に付き合わそうとしている俺はどうしようもない大人だ。
しかしながら、あの国の住民もそうだったが魔法の使い方は千差万別――――。
特に成人男性は体力のある青年期に戻ろうとすることが多かった。
そう思うと、俺のマナを使わせる代償に使用した魔法が俺に筒抜けになるというのは……俺にとって見識を深める良い経験になったと言える。
まあもちろん、そんなことは隠してたがな……。
「今日は俺のおごりだ。リリィにはこの事、黙っておくんだぞ」
「ウイッス!!」
一人では躊躇する大人の店でも、二人ともなれば話は変わる。
ましてや、これまでの旅の経験から分かった事…………それは。
マナの溢れる町に住むの女性は胸が大きく、美人揃いということ――――。
宿屋の女将さんも類には漏れず、美人で張り出したお胸が立派なものであった……だからこそ、期待が高まる。
「……ここか」
「……アイルさん、早く入りましょうよ」
対になる二人の天使の彫刻が施された木製のドアを前に生唾を吞み込み。理性というものがどれだけ人間の行動力に制限をかけていたのかを体感した。
「……この先は無礼講だ。――――いざっ!」
「ウイッス!!!!」
それから三時間ものあいだ――――遊びを知ろうとしてこなかった俺にとっては未知の世界が広がっていた。
男たちを翻弄する為に仕立てただろう嬢たちの衣装に、接客上手な彼女たちの軽快な笑い声。
嬢たちからほのかに香る花の香りと、軽いボディタッチ。
桃源郷――――。酒もまわり……ここが人生のゴール、目的地である桃源郷なのかと錯覚し始めた時だった。
「お師匠――――ッ!」
少し甲高いリリィの叫び声が耳痛く聞こえた――。それは俺にとっては現実に戻ってくるように催促するコールバック。
むうっと頬を膨らませるリリィは少し涙目だった。




