日本人として
みず知らぬ人から馴れ馴れしい言葉をかけられて
対応にかなり困ってしまった
日本人同士では
比較的に知らない人に気軽に話しかける習慣はない
国民の特性である
それと同時に島国であるから
阿吽の呼吸で簡潔な言葉のやりとりで通じてしまう
そんな日本人として
私は物足りなさを感じていた
留学でもしようなと思っていたら真衣に止められた
「親に借金してまで行く必要はないと思うけど」
「金の問題じゃないんだ。己の自己修養の点から留学は大切だと思ってる。」
「でもさ、お金はないんでしょ?」
俺と真衣の会話は終始噛み合わなかった