95.本当の恐怖?
「……行ったか?」
足音が遠くなった、戦わずに逃げたようだ。あちらもソロプレイヤーか?そのまま遠くへ行ってほしい。
「ゴホッ、すみません、煙玉を使いすぎましたね」
「いや、間違えて攻撃させるにはあれくらいしないと。煙がこちらにきたのは運が悪かったな」
しかし、死神の追跡から逃れられたのは大きい。これで落ち着いて探索できる。
「プレイヤーと確信していますが、NPCの可能性はないんですか?」
「ああ。説明してなかったけど、このダンジョンはプレイヤー限定なんだ。プレイヤー同士で誰が最初にクリアするかを競うダンジョンだからな」
それに声も聞こえたから間違いない。銃やトラップを仕掛けるモンスターもいるが、しゃべったりはしないからな。
「えっ、そうだったんですか!?聞いていたらもっと急いで進んだのに!」
「いや、ガチ勢相手に上位に入るのは無理だって。自分のペースで楽しんだ方がいい。お前ソロだし」
「ムムム……わかりました。タイムアタックにはまた今度挑戦します。彼女達を呼べればいい線いけそうですし」
「ファーレインやアスミか?それなら確かに……」
ダンジョンのタイプにもよるが、あの二人が加わってくれるなら相当楽になることは間違いないな。三人で無双する光景を見てみたいものだ。
「キュー!キュー!!」
「あ、お前もいたか、ってオイやめろ!そこに頭を擦りつけるのは本当にまずいから!わ、悪かった!忘れた俺が悪かったから、そこだけは~~!?」
パシャ!パシャ!パシャ!
おい、何無言でカメラ撮ってんだそこの盗撮妹!?表情が真剣で本当に怖いんだけど!?さっきの死神なんて比べものにならない恐怖だ!怒りの声を出したいが、今口を開くと別の声が……!?し、死んでも出すものか!
これは警告でないの!?運営、仕事してくれー!!




