90.別名、ソロキラーという
「……どうやら離れたみたいですね。それで兄さん、メッセージが流れましたけど、あの死神はそんなに強いんですか?今まで戦ってきた相手より危険に感じませんでしたけど」
「その予想は間違ってないけど、どうして対峙しただけで相手の強さがわかるんだ?」
某漫画やアニメのように、気や魔力の大きさなんてあるのだろうか?
「死神と呼ばれる敵は何人かいるんだけど、倒しても一時的に行動不能になったり撤退したりするだけで、何度でも復活する。復活するたびにステータスが強化されたり攻撃パターンが増えたり、数が増えたりする。倒しても経験値もアイテムも入らない」
「撃破不可で撃退しても利益なし、ですか。たしかに相手にするメリットはなさそうですけど……いつになったら消えるんですか?」
「このパターンだとダンジョンクリアまで追ってくるな。下手するとボス戦にも乱入してくるかも」
「うわぁ~……」
妹の嫌そうな顔!今までの強敵たちとの戦いを思い出しているのだろう。乱入なんてされたら負けていた戦いも少なくないからな。
「ある条件を満たせばすぐに消えるんだけど、今の状態では無理だ」
「む、どんな条件なんですか?兄さんには私の全てを把握されているので正しい評価なんでしょうけど」
「把握してるわけないだろ!?シスコンかつヤバイ奴みたいに言わないで!」
こいつが闘気?を使えるなんて全くわからなかったし、他にも…………他にも…………あれ?
もしかして、俺危ない奴?……は、話を進めよう!
「じょ、条件はプレイヤーがやられることなんだよ!一人でも倒せば満足して帰っていく。死神によっては蘇生がしばらく不可だったりするから注意が必要だけど」
「なるほど、そういうことですか。ソロプレイの私ではその手は使えませんからね。兄さんがいたら泣きながら生贄に捧げたのですが……」
「それ、悲しみの涙だよね!?笑いすぎて泣いてるわけじゃないよね!?」
いや、それ以前に俺を生贄にすることを即決しなかったか!?
やはりこいつを知らずにいるなんてありえない、俺の平穏の為には!
だから俺は危険人物なんかじゃないはずだー!!




