86.愉快な道中?
「キュー!」
トリックがすぐに帰ってきた。どうやらすぐ下の階から先には行けなかったようだ。このパターンはおそらく――。
「一定数の敵を倒すか、特定の敵を倒すか……いずれにせよ条件をクリアしないと先に進めないみたいだな。よし、出番だバーサーカー!敵を速やかにゴフッ!?」
「ごめんなさい、味方に攻撃してしまいました。でも狂っているので仕方ないですよね?」
「ソ、ソウデスネ……」
狂戦士(妹)から警告の攻撃がきた!しばらくはおとなしくしよう……。
「ここの敵はゾンビか。魔法攻撃に弱いが耐久力は高く意外と力も強い。不用意に近づくと掴まれる、集団で掴まれたら大変なことになるので、注意して――」
「兄さんは私が止めるっ!!」
ボンッ!!
「何か違うような……兄さん、ごめんなさい!!」
ボンッ!!
「謝罪じゃなくて……兄さん、成仏して!!」
ボンッ!!
一撃で頭が……弱点ではあるけど物理では簡単に破壊できないはずなのに、ってそうじゃなくて!
「おい、さっきから何やってんだ!?いや何となくわかるんだけど!」
「もちろん、『もしも兄さんがゾンビになったら』というお題です」
「迷わず必殺かよ!?そこは元に戻ってください、じゃないの!?」
「きっと、これが兄さんの望みですから……クスッ、じゃなくてグスッ」
こ、この野郎……俺がゾンビになったら絶対に噛みついてやるからな!




