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85.プレイヤーとの遭遇、通常編
階層の出口を通ると、珍しい場所に出た。
「ここは……ビルの屋上ですか?」
「そうだな。ここから下に降りて行く階層みたいだ」
「凄い高さですね……景色も本物みたいです」
「ああ」
無数の建物に公園はわかるが、あの空飛ぶ車や巨大な鳥はなんだ?……近未来の設定なのだろうか。
「キュー♪」
「お、頼むぞトリック」
「私達はここにいますから」
早速トリックが偵察に行ってくれた。景色でも見ながらしばらく待つか。
「あっ、兄さん。隣のビルの屋上にプレイヤーが」
「何?……本当だ、三人か。通常のプレイヤーなら――」
騎士タイプ、盗賊タイプ、魔法使いタイプか。向こうもこちらに気づいたようだ。警戒していたが妹が笑顔で会釈すると、一瞬呆けてから慌てて何度もおじぎしながらビルに入って行った。彼らはあちらのビルを下がっていくわけか。
「兄さんから聞いていた通りでしたね。軽く会釈するだけでむやみに話かけないのがマナーですか」
「これが一般的な応対だな。なるべく近づかず、誤解されるような言動はとらないことだ。そのスマイルで挨拶すれば問題ない」
問題はプレイヤーキラーか……ダンジョンは無法地帯だからなぁ、会わないといいんだが……。




