79.仲間を呼ぼう
「……一般的な迷路、ですね。敵も強くありませんし」
「最初だからな。いきなりボスと戦うと思っていたのか?」
「最近のダンジョンは何でもありなのでそういうパターンもあるかな、と……ほら、地上みたいで何故か太陽があってもここはダンジョン!で押し切れるので」
「確かに……まあ迷路限定よりも面白いんじゃないか?」
ダンジョンの入り口に入ると、洞窟の迷路みたいな場所に移動した。
妹はいきなり壁を攻撃していた。破壊できるか試したらしい、こういうのは壊せないというのが相場では……たまに隠し部屋やルートもあるけど。
敵も初期レベルだから、ほとんど逃げ出していく。たまに襲ってくる奴もいるな、ゴブリンとか。
特殊行動設定対象モンスターは自身の欲望最優先だ。妹にワンパンでやられているけど。
「まずは進むことを優先しよう。序盤はたいしたアイテムや素材もないし」
「了解です。しかし分かれ道が多くて面倒ですね……そうだ!兄さんを生贄にトリックを召喚して探索してもらいましょう」
「名案ですね、みたいな顔でとんでもない迷惑案だしてきやがった!」
これも迷宮の影響か?……いや、いつも通りか。
「俺を生贄にする必要ないだろう!?お前がおさわり許可すればあいつ喜んでくるよ!」
「そんな!私が玩具にされても構わないなんて……兄さんの色欲!」
「なんで大罪の一つに分類されなきゃならないんだ!?そこまで過激なことできないだろあいつは!」
――その後、無駄に疲れたがトリックを召喚、仲間に加えた。
おい、何で俺を触る!?男と霊の絡みなんて誰も喜ばないぞ!




