74.リベンジならず
「うぐぐ、まさか跳ね返されるとは……ならばっ!オラオラオラ~!!」
「!?連射か!くっ、軌道が読みにくい!」
妹復活。顔真っ赤にして気弾を連発しだしたぞ。不意打ちを返されたのが相当恥ずかしかったようだ。
それをカーディは鉄パイプで跳ね返しているが、適当に放たれる気弾の軌道が読めず、その場で防御するのが精一杯だった。
このままいけば何発か当たりそう、と思ったら――!
「ゼェ、ゼェ、ハァ、ハァ……」
「スタミナ切れ!?行けるっ!」
まさかの息切れ!?あんな闇雲に撃っていれば当然か!?しかし…………。
ここを好機と見たカーディがダッシュで近づく、そして飛んだ!
「くらえぇぇぇ!!」
鉄パイプを両手持ちにして渾身の力を込めている。これを振り下ろされたら――!
スパァァン!!
しかし、響いたのは武器による破壊音ではなく、妹の蹴りによる軽快な音だった。見事なカウンターのサマーソルトキックだ!カーディが回転しながら宙を舞う。
あいつ、やっぱり演技だったか!動けない振りして足に力を溜めていたな。
「……危ない所でした。先に武器を振り下ろされていたら、リーチの差で攻撃を受けていましたね」
フー、と緊張を解きながら妹が今の衝突を分析する。どうやらギリギリのタイミングだったようだ。その分、与えたダメージも大きい筈。まだ立てるのか?
「……クエスト完了、ですね」
――再戦は、再び妹の勝利で幕を閉じた。




