72.カウンター!
ヒュンッ!!
妹は姿を現すと同時に、カーディに向かって気弾を放った。小さいが速い!狙いは後頭部か!当たれば不意打ちに急所攻撃、大ダメージは確定だ。倒せなくても立て直す前にさらに攻撃を畳み掛けることができるだろう。
――当たればの話だが。
「!?」
気弾が放たれるとほぼ同時に、カーディは動いていた。視線は向けていなくても注意は向けていたのだろう、完璧なタイミングだ……。
驚愕している妹の斜め後ろに高速移動、そこから打ち下ろしの拳を繰り出す。
あの強力なアッパーではない、やはり連発できる技ではなさそうだ。
そのまま妹の顔に――――!
「ッ!!」
ボコォォン!!
おもわず目をつぶってしまった。顔が変形していることはないはずだが、見るのが怖い……。
「グハァ!?」
まるで男のような驚きと苦悶の声が……ってあれ?まさか――。
目を開けると、頭を下げつつ片足を上げている妹と。
蹴りの直撃を顔面に受けて、顔を手で押さえてよろめいているカーディの姿が!?
「トリックにも気づいたあなたなら、私にも気づいていると思っていました!ハァァ!」
「グゥゥゥ!?」
なんと、反撃されることを読んで逆に迎撃するとは!いい一撃が入ったぞ!
しかし、妹もかなりボロボロだ。さっきの竜巻が相当効いている……!
ここで妹が一気に畳み掛ける。カーディはまだふらついている、押し切れるか!?




