61.全力の攻撃、全力の防御
「あなたが一撃を放ち、私がそれを受ける。耐えられたら私の勝ち……どうですか?」
「……さっきの俺の全力の攻撃を見て、耐えられると読んだか?」
「あれが全力なのですか?」
「ッ!…………」
用心棒が険しい顔をしている。今のは失言だな。
だが、すぐに打開策を提案してきた。
「あんたが攻撃、俺が防御。それなら受けよう」
「私の渾身に耐えられる、と?」
「正直わからん。だが打たれ強さにも自信はあるぜ」
嘘ではないな。何か防御系のスキルを所持しているのかも……。
妹の答えは――。
「わかりました、ではその条件で!」
『勝敗条件の変更を確認しました』
お、システムにも認証されたか。これで反故にすることはできなくなった、次の一撃で決着だ!
「ハァァァァ!」
「……」
妹が右手に力を溜めている!用心棒は静観している!
「ハァァァァァァァ!!」
「…………!」
妹はまだ溜めている!用心棒は驚いている!
「ウォォォォォォォ!!」
「あ、こりゃダメだ……」
妹は形振り構わず力を集中させている。というか何て声出してんだあいつは!?しまった、録画しておけば良かった!
用心棒から諦めのつぶやきが聞こえたような……しかし降参はしないようだ。あまり悔しそうでもないし……
やはりこの男――。
「キャー!!」
「「「!?」」」
突然女性の悲鳴が!まさか人質に何かあったのか!?




