51.仮契約成立
表示された能力を確認する。
『【両者攻撃無効】【透明化】【視覚共有】【一部アイテム使用可能】【素材回収】』
……多いな。偵察特化型かと思ったら、なかなかすごい組み合わせだ。これ一部アイテムで何が使えるかによってとんでもないことになってしまうのでは……。悪戯どころの話ではなくなるぞ。
「両者攻撃無効?……なるほど、お互いに相手にダメージを与える事ができなくなる、ということですか。残りはその名前の通りの能力と……無敵の偵察霊ですね」
「やられることはないだろうけど、拘束は可能だから注意しないとな。透明化で壁とかもすり抜けられたらほとんど安心だけど……」
そこはどうなのだろう、悪戯霊に視線を向けると――。
「キュー!」
「なんか肯定しているみたいだぞ」
「私にもなんとなくわかります。残念ですが、ドロップアイテムは諦めるしかありませんね」
「そんなに欲しかったのか?」
「いえ、何が出るのかが気になって……ドロップ一覧表とかありませんよね?」
「キュ~?キュ~?」
目が泳いでいるぞ!?誤魔化すの下手だな……ここで一覧表出してどうしても欲しい物があったら終わりだからな。援護しよう。
「おいおい、私を倒すとこんなもの落としますよ、なんて自分で申請する奴いるか?」
「兄さんが落とすものならわかっているのですが……全て年齢制限に引っかかりますけど」
「常にそんなもの持ち歩いているわけないだろう!?いや部屋にもないけど!」
妹は、俺をどれだけヤバイ奴だと認識しているのだろうか……聞かないでおこう。
「ほら、もう契約してやれ。仮契約だから不満だったら解消すればいいんだから」
「そうですね、では契約、と」
「キュー!!」(助かった―!!)
色々とぐだぐだしてしまったが、契約は完了した。霊も喜んで――いや、これは命が助かって安堵しているのか?余程怖かったんだな……。




