50.伝わる思い?
「キュー!キュー!」
『仮契約の申請が来ました』
「これは……兄さん、仮契約申請のメッセージが出たのですが」
「何!?悪戯霊と契約できるのか!?あのスキンシップで絆が生まれたに違いない!」
「怒りと嫌悪感しか生まれていませんが……」
仮契約だから一時的なもの……つまり試用期間ということだな。互いに契約を続けたい時は通常の契約に、終わりにしたい時は解消できる便利な契約だ。モンスターが申請してくるパターンは珍しい。
「では拒否で」
「いや待て待て!もう少し考えてあげて!」
「キュキュー!」(もっと言ってー!)
……なんだか、応援されているように聞こえたのは気のせいだろうか……。契約できないとどうなるかわかっているのだろう、必死に訴えているようだ。
なんとか説得してみるか。
「契約すると色々と役に立つはずだ。メリットはあってもデメリットはないぞ」
「キュー!」(そうだー!)
「しかし、倒すといい物がドロップするんですよね……気になります、とても」
「キュ~!?」(イヤ~!?)
俺の言葉に喜んでいたのに妹の言葉で怯えてしまった。感情表現がわかりやすいなぁ、って感心している場合ではない!
う~む、どうしたら…………。
「契約すると具体的にどんなメリットがあるかわかると説得しやすいんだけど、わからないからなぁ、困った」
「キュ!?キュキュ―!!」
「あ、能力の詳細が表示されましたよ」
「……」
すごい対応力だ、もしかしてとんでもないことができるのでは?




