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妹をVRMMOに誘ったら、目が離せなくなりました!  作者: 興静


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47.歩行術の練習

 アスミも帰る時、連絡用アイテムをくれた。これ、あいつがつけていた天狗の面じゃないのか?まさかこういう用途のアイテムとは。


 「これで二人目ですね。全力でぶつかり、戦うことで生まれる絆……どこの少年漫画でしょうか」

 「本当にな。いいことではあると思うが……」


 彼女もファーレインと似たような条件で呼び出しに応じてくれるようだ。このルールが標準なのだろうか?


 「さて、じゃあスキルの練習に行くか?いきなり実戦は危ないし」

 「はい。場所は兄さんにお任せしますね」


 アスミから貰った奥義の巻物、それは【壁走り・極】と【水上歩行術】だった。

 強力だが扱いが難しいので、まずは練習だ。




 【壁走り】とは、その名の通り壁を歩けるようになるスキルである。通常であれば体力や精神力やらを消費して可能となるのだが、極なので消耗せずに発動できる。


 壁だけでなく険しい岩場や木も対象で、地面→壁→天井も可能になる(ただし地面→天井は不可)

 地形を無視して進むことのできる非常に重要なスキルだ。


 【水上歩行術】もそのまんまだな。水の上を歩けるようになる。こちらは体力を消耗するが、水中戦を避けられるのは大きいだろう。


 練習場所は近くの沼エリアにした。ここなら水と周りに木があるからどちらも練習できるだろう。




 ――練習開始十分後――


 「こんな動きをする外国の猿をテレビで見たなぁ」

 「聞こえていますよ!誰が猿ですか!?」


 木から木へと枝ではなく幹に飛び移っている妹は、まさに猿だった。褒めたつもりだったんだが、怒られてしまった。

 最初は視線の変わりように戸惑っていたが、もう慣れたようだ。木を歩いて登るだけでなく、走ったり飛んだりして自在に使いこなしている。問題なさそうだな。


 「そろそろ水上歩行を試してみます。モンスターはもういないんですか?」

 「ああ、さっき倒したリザードマンで最後だ。しばらくは出てこない」


 ここで出現するリザードマンが数体現れたが、瞬殺されてしまった。妹の技のキレが増している……ここらの通常モンスターじゃ相手にならないようだ。次の町へ行ってもいいかもな。


 「あっ、本当に水の上を歩けるんですね。足から伝わる感触が不思議です。よっと」

 「おいっ!?何でいきなり逆立ちしてんだよ!スカートは下がらないようになっているけど!」


 妹の突然の奇行に慌ててしまった。水の上で逆立ちとは……服がずれて腹が見える。うーむ、余計な脂肪がついていないな、羨ましい!


 『キャハハハ!キャハハハ!』

 「「え!?」」


 妹と声が重なった。姿は見えないのに声はする……まさか……。

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