表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹をVRMMOに誘ったら、目が離せなくなりました!  作者: 興静


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/188

46.うどんと疑問

 ツルツルツルッ。


 「――そんな理由であの時立ち上がれたの?納得行かないわ……しかしこの歯ごたえ、おいしいわね」


 ツルツルツルッ


 「一度アレを体験してもらえば私の気持ちを理解していただけると思いますが、そんな残酷なことはできません……う~ん、この出汁がまたおいしい。昔食べた味とそっくりです」


 ズズズズッ!


 「残酷って……もしかしたらお前が人より敏感なだけかもしれないじゃないかぁぁぁ!?お、俺のゆでたまごがぁぁぁ!お前って奴は~!!」

 「セクハラ発言に対する処置です、全く……あ、これは燻製卵でしたか。おいしいですね。私も頼めば良かった」

 「本当に仲がいいわね、あなた達」


 だからどこがだ!?仕方ない、安いからもう一度頼もう。えーと、燻製卵二つ、と。

 一つ与えてやればこちらが奪われることはないだろう。何、餌付けのつもりですか、だと?お前がこんなことでおとなしくなるなんて思っとらんわ!



 結局あの後、消えずにいた天狗面―――名前はアスミさんというらしい―――と一緒に食事をしている。ファーレインの時と一緒だな。色々興味深い話も聞けたのでいいのだが……。

 試練はいいのか?と質問したら体は複数存在するので問題ないという。確かに、同時に複数のプレイヤーが試練を受けていたら一人じゃ対応できないからな。


 麺系が好き、とのことなので屋台のうどん屋にきた。蕎麦屋と迷ったよ。




 「ふう、ごちそうさまでした。悪いわね、奢ってもらって」

 「構わないよ。この前の焼肉や寿司に比べれば安いもんだし」

 「では私はおかわりを。ネギ多めで大盛り!」

 「お前は少し遠慮してほしかったよ……」


 激戦だったからまた空腹感がすごいらしい。これ何杯目だっけ?腹壊すことはないけど、つい心配してしまう。


 「食事の御礼になるかわからないけど、はいこれ」

 「ん?これは……隠しクエストの発生地点か。どんな内容かまでは書いてないけど……俺が貰っていいのか?」

 「構わないわ、それはただの地図だから。妹さんならきっと受ける内容だと思うわ」


 そうなのか?いったいどんなクエストなのだろう……。と考えていたらアスミさんがこちらをじっと見ていた。


 『ひとつ聞いてもいい?』

 「!」


 これは、個別通信か。妹には聞かれたくない内容なのか?

 ではこちらも個別で――。


 『何だ?』

 『あなたはいつ自分自身のプレイを再開するの?』

 『!』


 思いがけない質問だ。プレイヤーからならともかくNPCからされるとは……。


 『とりあえず、レベルが追いつくまでは妹のプレイを見ているよ。それにあいつ一人の方が色々と愉快なことが起きそうだし』

 『……そう、残念ね。彼女がいい意味のトラブルメーカーなのは同意するけど』

 『残念?そこまで奇抜なプレイをした覚えはないが……』


 そこまで注目されるようなことは―――まさか―――。


 『私のようなAIは何人かいるわよ。あなたがその力をどう使うのか、非常に興味をもっているから……おまけで教えると、現時点で使えるのはあなただけよ、これ内緒にしてね』


 人差し指を口の前に持ってきてウインクした。そんな表情もできるのか、こんな状況でなければドキドキしていたかもな。

 

 そして妹は……新たに注文した釜揚げうどんに夢中だった。なんかほっこりしてしまったぞ。


 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ