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妹をVRMMOに誘ったら、目が離せなくなりました!  作者: 興静


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43/188

43.立っているのは

 頭が潰れたのではないか、と錯覚するほど凄い音と衝撃が発生した。

 天狗面二人のハイキック。それが妹の頭を挟む形で同時に直撃してしまった!


 膝をつき、ゆっくりと倒れていく妹。あれをまともに受けたらもう…………。

 そのまま倒れ―――。


 ガシッ!


 なかった!目の前の相手の両足首を掴んだぞ!そのまま半回転!?まだこんな力が残っていたとは!


 「何!?しまっ」


 完全に意表を突かれた天狗面は、掴まれた手を外すことができずにそのまま振られる。そしてもう一人の天狗面―――こちらも驚いて反応が遅れた―――に叩き付けられた。


 ドガァ!!


 「ぐはっ!」

 「ッ!」


 二人まとめて崩した!ここで決めてくれ!!


 「…………」


 おお、両手に闘気が……ん?あいつ意識ないのか!?無意識で動いている!?そんな馬鹿な!


 こちらの心配を余所に、両手に集めた闘気で特大の気弾を放った。あっ、そのままうつ伏せに倒れてしまった!しかしこれなら二人まとめて倒せるのでは!?


 「!やれ!」

 「!!」


 バキィ!


 何!?一人がもう一人を前に蹴り出した!?まさか―――


 後ろにいた天狗面が前にいたもう一人を気弾に向けて蹴り飛ばす。当然仲間割れでも裏切りでもない。


 「【自爆術・滅私】―――」


 ドオオオオオオオオン!!


 自爆した!自らの命と引き換えに放つ術か、すごい威力だ。気弾が吹き飛んでしまった……。妹は無事か!?


 「…………」


 うつ伏せに倒れたままだ!まだ気絶しているのか!?まずい、相手は絶対に―――。


 「―――十秒経過……やっぱりブラフか。やられたわ」


 ボロボロになりながらも健在の天狗面が、妹の傍に立っていた。

 

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