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妹をVRMMOに誘ったら、目が離せなくなりました!  作者: 興静


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35.試練に挑戦

 「では、早速試練に挑んでみましょう。確か擦りながら何回か吹けばいいんですよね?」

 「そうだな。しかし情報なしで挑んでいたら危なかった。ファーレインに感謝だな」


 【試練のほら貝】の情報。それは試練の内容と一部の攻略方法についてだった。


 なんでも最高評価で依頼をクリアした場合、ファーレインの判断である程度報酬内容を決められるのだそうだ。そこで俺達が最も必要としているであろう情報を教えてくれた、というわけだ。


 それでは、俺にあの暗号?を渡した意味は―――頭を使えということか!?冗談だと言っていたが……。いや、そもそも俺は何もしていないんだから報酬はないな。うっかりしていた。




 妹がほら貝を擦りながら三回吹くと、突然景色が変わった。ここが試練の地か。


 『海の試練を開始します。時間内に目標を撃破してください』


 メッセージが出現した。情報通りだ。


 「まずは海岸から。疑っていたわけではありませんが、正確みたいですね。良かった……」

 「いや、あいつの普段の言動を知っているから俺だって不安だったぞ。お前はともかく俺を陥れることに遠慮なんてないだろう、あのエルフ」

 「た、確かに否定は出来ませんが……」


 う~ん、と二人で唸る。まあこの問題は後回しだ。


 「それよりも試練だ、制限時間があるからな。早速【切り札・参】の一枚を使うんだ」

 「そうでした。では―――海よ割れろ!」


 ゴゴゴゴゴ!!


 見事に目の前の海水が左右に割れて地面が見えた。ターゲットはどこだ?


 「あ、いました。あのタコ型モンスターがそうみたいです。ハアッ!」

 「!?」


 素早く気弾を撃つ。おお、一撃で倒せたか。戦闘力は高くなかったみたいだな。


 『海の試練をクリアしました。続いて川の試練に進んでください』


 「簡単でした。しかしこれはアイテムを使ったからですよね?」

 「ああ、水中じゃ専用の装備かスキルがないと全く戦えないからな。お前の闘気は規格外ではあるけど、今回は時間制限もあった。事前に心構えができていたから冷静に対処できたけど、知らなかったら絶対に焦っていたぞ」


 まさか水に関わる試練とは……いきなり挑まなくて本当に良かった。


 「この【切り札・参】を使うのはもったいない気がしますが、他に方法がないのなら仕方がないですね。思い切って使っていきます!」

 「使える手段としては一番確率が高いからな」


 ファーレインから聞いた試練の内容が正しいとまともにやったらクリアできるか不安がある。ここは確実に攻略していこう。

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