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妹をVRMMOに誘ったら、目が離せなくなりました!  作者: 興静


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20.川での戦い

 その後、冒険者ギルドの入り口に転移した妹は早速クエストを選んでいた。

 ランクはもちろん受けられる数にも制限がなさそうだ。口出しせずに見ていたが、内容と場所をよく確認してまずは簡単な素材集めとモンスター討伐の依頼を受けていた。心配なさそうだ。

 

 「同じ場所でクリアできる依頼だけを選んでみました。問題ないですよね?」

 「ああ、すぐに行くか?」

 「お願いします!」


 気合十分だな、ここならあれについても説明できるから丁度いいな。




 低山のエリア。平地よりも坂道での戦いが多いのでやりにくい場所だ。


 「いきなりだが、道を外れよう」

 「え!?何故!?」


 いや、何をそんなに驚いているんだよ?初めての場所で周辺を探索するのはRPGの基本だろう?


 「兄さん……私に人道を外れろとは……兄さんのようになれと?」

 「どういう意味!?俺が真っ当に生きているのよく知っているだろう!?なんで知りませんでしたって顔してんのお前!?」


 俺に前科の類はない!こんな所で人道なんて重い話するわけないだろう!?


 「正規ルートの話だよ!下手に外れると道に迷って遭難するけど、ここは少ししたら川に出るから!そこで説明しておきたいことがあるの!」

 「そうでしたか……私は遭難するという方が気になりますけど」

 「このエリアは結構広いんだ。ほら、入り口から入る時に処理に3秒かかっていただろう?迷宮で道に迷ったりするのと同じで、地図がないとどこにいるかわからなくなったりすることもあるんだよ」

 「なんと……もしそうなったらどうすれば?」

 「救援要請を出したり、ギブアップで死亡扱いになるかだな……だから地図は高くても買っておけよ?」

 「兄さんから最安値で買いますから問題ありませんね」

 「適正価格で買ってくれよ!?」


 あらゆる場所の地図を持っているわけではないんだがなぁ……頑張って集めるか。




 しばらく歩くと川が見えた。モンスターが何体かいるな。


 「結構な数がいますね。あれは……水を飲んでいるのですか?」

 「そういう行動をする奴もいるってことだ。だから川は遭遇しやすいエリアになっている。川の中にもモンスターがいるしな」

 「鳥のモンスターは初めてですね、それでは……」

 「ちょっと待て、今回はそこに落ちている石を使ってみろ。落ちている物の中には武器や道具として使えるものもあるんだ。ここにある川原の石とかな」

 「そうなんですね。では持ちやすい物を……これがいいですね」

 「それをモンスターに投げてみろ。投擲系スキルがあれば当てやすくなるし威力も増すんだが、お前なら練習すればうまく狙えるようになるんじゃないか?」


 今回のように攻撃に使ったり戦闘中に利用したりできるようになれば戦術も広がる。ただ、モンスターも利用できるから注意が必要だ。


 「わかりました……一球、入魂!」

 「いや、そこまで力入れなくても――――!」


 妹は大きく振りかぶって片足を高く上げた。体柔らかいな…じゃなくて周りに人はいないな!?

 強く踏み込んで投げる!この方角は…飛んでいる鳥を狙った!?当てられるのか!?


 石は真っ直ぐ鳥に向かって行く。なんてコントロールだ、直撃したぞ!

 いや、爆発した!?破片が別の鳥に!これにも当たった!?


 「グワァァ!!」

 「グケェ!!」

 「やりました!これが魔球、一石二鳥!」

 「どこの小学生ピッチャーだお前は!?え、一石二鳥ってこういう状況の事なの!?」

 

 2羽の鳥モンスターは断末魔の叫びをあげて消えた。

 まさか、狙ってやったのか!?これが本当の一石二鳥?……実際にできる人初めて見た!!


 「石に闘気を込めるとこのようになるのですね……気弾よりも闘気を消耗しませんし……」


 妹は検証中のようだ。しかし今ので他のモンスターが気づいたぞ、こっちに来る!


 「おい、敵が来てるぞ!大丈夫か!?」

 「おっと、ではこれで――――フンッ!!」

 「蹴り!?……ってぇぇぇ!?」


 ボンッ!ドガガガ!!


 「ギィ!」

 「ゴフ!」

 「グルァ……!」

 「散弾銃かよ……生きてる奴もいるけど」


 片足を振り上げると足元の石を思い切り蹴り出した!命中率は悪いが威力が凄い。頭吹き飛んでいるモンスターが何体かいるぞ……。


 「残りは…あら、逃げてしまいましたね。最後は新しいスキルで……【乱れ撃ち】!」

 「連続で気弾撃ってる…コントロールも完璧と……妹が戦闘民族だった件」


 川にも撃ってモンスター倒しているし……絶好調だな。


 【乱れ撃ち】

 ・遠距離攻撃を連続で放つ事ができる。ただし威力は5割減。スキルレベル上昇で威力アップ。


 これはファーレインを倒して入手したスキルの一つ。強力だが消耗には注意しないとな。


 「あ、ドロップアイテムもかなり出現しましたよ!【討伐者の権利】!」

 「そりゃ運に極振りしているからなぁ……自動回収も問題なく働いているようだな」


 出現したドロップアイテムが妹に向かって飛んでくる。これは森の主3連戦の報酬スキルだ。


 【討伐者の権利】

 ・倒して出現した素材やアイテムを引き寄せる。戦闘中や宝箱は不可。


 レアなスキルではないが、便利でいい。消耗もしないし。


 「じゃあこの川の上流に向かうか。釣りポイントで依頼の魚を釣ろう」

 「了解です。町を出る時に兄さん…アングラーから継承した最高級の釣竿の力、見せてあげますよ!」

 「誰が釣り師だ!?あと貸しただけだからな!!そこまで強化するのにどれだけかかったと……」


 一番安いやつにしておけば良かった!後で忘れずに回収しなければ!!

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