110.階層破壊
死神から離れた妹は、その後全力で先に進んだ。途中にいた敵は無視、もしくは吹き飛ばしてとにかく進んだ。
そして、最下層に辿り着く。
「ここは、地下駐車場ですね。あ、扉が閉まりましたよ」
「ああ、ここが最下層みたいだ。引き返すことができなくなったが、これで死神もしばらく追いつけないだろう。看板がある……なんか説明も書いているな」
『車を一台選んでください』
「えっ!?ここからレースゲームかぁ……お前、得意だったっけ?」
「家庭用ならいくつかプレイしたことがありますが、ゲームセンターにあるような本格的なものは経験がありません。あ、ゴーカートなら数回経験有です、かなり昔ですけど」
「おっ、そういえばそうなこともあったな。ゴーカートみたいな感じで運転すればいいから」
「了解です。車はどれを選べば?」
「それは――」
ドォォォン!グシャ!!
「シュー……シュー……」
「……しばらく追いつけないのでは?」
「すまん、階層破壊までできるようになっていたとは思わなかった……」
突然天井が割れたと思ったら、そこから死神が現れた!下にあった車が潰れてしまったぞ!あれは選べないな。
しかし、もう階層破壊まで使えるとは、さっきの妹の攻撃でやられたのか!?
車に乗って逃げたいが、そんな隙あるか?かといってここで派手に戦ったら車が破壊される……また倒すしかない!?




