106.謎と中身
「おい、大丈夫か?」
「……ようやく見えるようになりました。それで彼女は?先に進まれてしまいましたか?」
「いや、それがな――」
妹に起きたことを説明する。
「ダンジョンからの撤退?まだ余裕があるように感じましたが……」
「かなり慎重なプレイヤーなのか、それともお前の中の殺意に気づいたか?」
「殺意って……私はこの力について悩んでもいなければ、身をゆだねて徒手空拳を極めてもいませんよ」
こちらの冗談に的確に返してくるか、とりあえず問題なさそうだな。
「それで、何を置いていったんでしょうか?兄さんへの苦情ならきちんと対応しないと」
「俺は何もしていないだろうが!?いや、死神のなすりつけを指示したのは俺か……と、とにかく!置いていったアイテムを確認しよう!」
話を変える。いや戻しただけだけど。
「これは、番号?……あっ!もしかして、この金庫を開く番号ですか!?何故……」
「わざわざ置いていった意味がわからんな……お前の健闘を称えて?」
「そんなタイプには見えませんでしたけど……原作ではそういうキャラでしたっけ?」
「悪人ではないけどミステリアス、かな?う~ん、わからん。罠ではないと思うけど」
この番号を入力した途端、ドカン!ってことはないはず……。
「……では入力してみます。念の為、闘気で防御しておきますね」
「それがいい、なんとか生き残るんだ!」
「何が起きると考えているんですか!?」
カチャカチャカチャ……カチャカチャカチャ……カチャカチャ……カチャ…カチャカチャカチャカチャカチャ、カチン!
開いた!中身は!?




