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103.発射したモノ
ロケットランチャー。
それが女スパイが取り出した武器だった。
直撃すれば高確率で即死、もしくは大ダメージ。効果範囲は広く、耐えたとしてもいくつかの状態異常になる。
それを構えた!
(発射の体勢になってもすぐには撃てない仕様だが、どうすれば……!)
妹は、まだ状態異常が継続中なのだろう、手探りで近くにあったイスを拾うとまた投げた……ダメだ、やはり当たらない。避けるために構えを解いてくれれば、と思ったがこの女スパイ、全く動く気配がない!目の見えない相手から精密な攻撃はこないという自信があるみたいだ。この戦法で何人も倒してきたのだろう。
『発射準備完了』
アナウンスの声が死の宣告に聞こえる……。
(ダメだ、もう発射される!)
なんとか耐えてくれ!と祈ったその時。
――妹が盾にしていたテーブルが、突然女スパイに向かって飛んで行った!
「!?」
無表情だったその美貌を驚愕の表情に変える女スパイ。目の前に迫るテーブル、それに発射されたロケットが衝突して――!
閃光と轟音がエリアを埋め尽くした…………!!




