102.オーバーキル決定?
カチャ!
女工作員、いや女スパイ?さんが銃を構える。不用意に近づかず、遠距離から確実に仕留めるつもりか!妹は、しゃがみながらテーブルを盾にしつつ後ろに下がっている。状態異常が治るまで時間を稼ぎたいのだろう。
「……」
カシャ、カチン!
無言で弾を交換した。な、なんか迫力あるなぁ……それより!今セットした弾丸って貫通弾じゃないか!?あのテーブルなら軽く貫くぞ!
ダンッ、ダァァァンッ!
二発撃った!弾丸はテーブルをたやすく――。
カン、キィィン!
「!?」
――テーブルはあっさりと弾丸を跳ね返した。そうか、闘気を纏わせていたのか!しかし、貫通弾を弾くとは……。
女スパイさんも驚いたようだ、無表情が一瞬崩れていたぞ。
「……エイヤッ!」
妹は近くのイスを掴むと、投げつけた――惜しい!僅かに右にずれた。女スパイさんは外れるのがわかっていたのか、微動だにしなかった……本当に冷静だな。
おそらく、銃声から相手の位置を予測して投げたのだろう。まだ視界は回復していないようだ。
「……」
女スパイさんがまた無言でぇぇぇ!?なんて武器出してんだ!?それ大型モンスターやボスすら一撃で倒せる特殊武器だろ!使えるのか!?弾丸一発で数百万超えるんじゃなかったか!?
プレイヤーひとり倒す為に使うようなものじゃないだろう!?




