100.調理場の戦い!
ドォォン!
キィィン!
二つの音がほぼ同時に聞こえた!片方は銃声、もう片方は……妹が金庫で弾丸を防いだ音か!なんて反射神経、それとも実は気づいていた?
「…そこっ!!」
ポイッ!ドガァァンッ!
敵はどうやら調理場の下にある道具入れのような場所に潜んでいて、その扉の隙間から攻撃してきたようだ。妹がそこに向けて金庫を投げつける。凄い音がしたが、中にまでは入らない。一体何を……?
そうか!これで相手を閉じ込めるつもりだな。出入り口はそこしか――。
ガタガタガタガタッ!!
「この音は……横に繋がっている!?速い!」
「…っ!」
妹はすぐに音を追いかける。あんな狭い所をこの速度で……失礼だが、一瞬Gを連想してしまった。
バァァァン!
俺の思考に抗議するかのような激しい音と共に扉が開いて、中から何かが飛び出してきた!まずい、妹に向かってる!?
「キャッチ!これは……大きめの鍋?」
「あっさり受け止めやがった……いや、まだ!」
「う、この数は……!」
まな板、お玉、皿にコップまで……ある物片っ端から投げつけているのか!?あんな窮屈な所から!
妹は大きな鍋を両手で持ってそのまま盾として使っている。最初に鍋を投げてくれて助かったぜ。
「ん?この音は――」
妹が何かに気づいた、その時!
ボン!ボン!ボォォォォン!!
鍋が爆弾みたいに爆発した!ま、まさか、中に何か仕込んでいたのか!?あの距離でこの威力は不味いぞ!




