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妹をVRMMOに誘ったら、目が離せなくなりました!  作者: 興静


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10.森の主達

 「ここがボスの発生ポイントだ。条件は満たしているからエリアに入ると戦闘になるから」

 「いよいよボスとの戦闘ですね。私の闘気は通用するでしょうか…」

 「これまでの結果を見てもほぼ間違いなく通用するだろう。その前に少し休憩するか?」

 「そうですね、万全の状態で挑みたいです」


 ボスの広場前まで来た。条件の【一定数のモンスターを倒す】はクリアしているのでいつでも戦える。


 「ここのボスは3体の中からランダムで選ばれる。倒すと連戦の選択肢が出るからはいにすると残り2体の中から選ばれる。これも倒すと最後まで残ったボスが出てくるって仕組みだから。最終戦のボスは通常より大幅にパワーアップするけど連戦しなくてもクリアにはなるから好きにしていいぞ」

 「わかりました。最後まで倒すと報酬は豪華になるんですよね?」

 「当然!」


 相手にもよるだろうが、妹なら二体目までは確実に倒せそうだ。


 「ボスの説明もするか?ネタバレになるけど」

 「いえ、自分で何とかしてみたいので不要です。負けたらすみません」

 「その時は慰めてやるから心配するな」

 「な、慰める!?……なんて事……絶対に負けられなくなりましたね……」

 「どういう意味!?言葉をかけるだけだよ!?」


 妹が悲壮感を漂わせだした!俺にどんな事されると思ってんの!?




 エリアに入るとボスが出現した。最初は狼か、これはラッキーだ!

 名前はチョウロウ。初戦、2戦目はそれほど強くないが、最終戦はおかしいくらい強い。速いし攻撃力高いし群れの長だから仲間呼ぶしで手に負えなくなる。最後に残ったのが狼だったら止めようかと考えていたくらいだ。


 「おっと、避けるのは難しそうですね」

 「届いていないのか…攻撃力も低くはないんだが…」


 牙と爪の連続攻撃を完全に回避するのは無理だったようだが、止める事はできるようだ。昔の冒険漫画の主人公みたいだ……。


 しかも妹が攻撃を繰り出したらクリティカル連発、瞬殺してしまった!運に全振りしている影響か!?

 

 「勝ちました!連戦の選択が出てきましたね。あれ、経験値や報酬はもらえないんですか?」

 「ああ、やめるを選択したらもらえるから。連戦中にやられると何も貰えないから注意してくれ」

 「ダブルアップみたいですね」

 「運任せじゃないけどな、それでどうするんだ?」

 「もちろんやります!」


 そうだろうな。まだまだ余裕がありそうだ。




 次の相手は猪だった。理想的な順番だな!こいつも最終戦はうりぼうと一緒に襲ってくるから厄介で、って正面から突っ込んだぞ!?何やってんの!?


 「ハアアアァァァ!!」

 「ブフォォォォォ!!」

 「ぶつかる!?」


 ドゴオオオオオン!!


 生物がぶつかり合ったとは思えないような音が響く!まさか…………。


 「キャー!!」

 「やられたのか!?」


 妹が大きく吹き飛んでいる!ボスの追撃が、いやボスも倒れている!?相打ちか!

 何とか着地した!良かった生きてる!しかしボロボロだぞ!?


 「くっ、猪と目が合った瞬間、猪突猛進!というイメージが突然浮かんできて飛び出してしまいました……ボスのスキルでしょうか…」

 「そんなスキル聞いた事ないけど!?……俺には聞こえなかったが……猪のように突き進む意味の言葉だけど……あ、わかったぞ!お前の秘められた本能が猪と対峙した事で目覚めてしまったということではないのか!?良かったな!自分の本質が判明して!」

 「わ、私を何だと……それよりも兄さん……」

 

 拳を握りしめて怒りを堪えている姿から一転、複雑そうな表情で見てくる。なんだ?

 

 「自分で言っておいて何ですが、信じてくれるんですか?いずれ騙されないか心配になりますよ…」

 「いやお前だから疑っていないだけで他の人だったらここまで無条件に信じないぞ。当たり前だろう?」

 「!」


 命や金銭に関わる事なら慎重になるし、勘違いの可能性も考慮するけどここは仮想世界。現実世界とは違ってそこまで疑心暗鬼になる必要もないだろう。


 「い、いきなり恥ずかしい事を言わないでくださいよ!調子狂いますから!!」

 「そっちがおかしな質問をしたからだろう、全く……そもそも、闘気なんていう不思議な力で信じられないプレイしているんだから今更だろう?」

 「わかりました!わかりましたから!!……あれ、そういえばボスは!?」

 「そうだった!まだ生きて……!?」


 猪のボスモンスターは倒れたままだった。気絶の状態異常!?攻撃を加えなかったから意識を失ったままだったのか!?これはチャンスだ!


 「えーい、八つ当たりキーック!!」

 「それ、本当は俺を蹴りたかったって意味か!?」


 まるで怒り状態(顔限定)の妹が見事な飛び蹴りを放つ!身代わりになってくれたボスには感謝しかない!君の事は忘れないぞワイルドビッグボア!あれ、ビッグワイルドボアだっけ………。


 必殺の蹴りが決まった。睡眠状態などのように意識のない相手に攻撃すると大ダメージになる。そのままボスは消えた。


 「や、やりました……二回の攻撃だけで倒せるとは……」

 「最初の激突でクリティカルにカウンターも加わって大ダメージになったんじゃないか?すごい衝撃だったぞ」

 「そ、そうでしたね……正直死ぬかと思いました……」


 妹はかなり疲弊しているようだ。予想外の展開だったなぁ……ここで終了した方が良さそうだが……。


 「ここまでにしておくか?思ったよりも苦戦したみたいだし…」

 「いえ、今のは不幸な事故ですので!まともに戦えば大丈夫です!」

 「今みたいな奇行をやらかしたら次は確実に倒されるぞ?」

 「き、奇行!?……心配しないでください、変な電波に当たってしまっただけですので、こんな風に突っ込む事はもう二度とありません!」

 「あまり深く聞かない方が良さそうだな……」


 次で最後だ。勝って終わりにしてほしいが……。


 

 

 


 


 



 

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