0027 鍛冶村解放作戦・情報整理と作戦会議
§鍛冶村の防衛体制
●設備
・備えられている主なものは門・櫓・柵・空堀・工房・騎士の宿所・領主の弟の館である。
・現状の戦力では正面からの攻撃で落とすことは不可能。
・規模は大きいがこれまでドワーフ達が襲撃をしたことで損傷している。
●体制
・領主の弟が常駐して直接統治している。
・多くの労働者が工場制手工業で働かされている。
・駐屯している騎士の数は鍛冶村の規模と比べると少ないが、それでも弓と槍でここを落とすには数十人は必要。
・攻撃を受けると領主に狼煙で連絡が行き、援軍が駆けつける。
●来歴
・ドワーフが働いていた頃から防衛設備は増築されてきた。
・防備が堅いので隣国は攻めてこなかった。
・ドワーフの襲撃を撃退してドワーフの戦力が激減したら、修理は不要となったのでされなくなった。
§ドワーフ達の現状
●領主の軍との戦いで戦力は壊滅していた。
今は山奥に小さな集落をつくってひっそりと暮らしてる。集落には簡易な工房はある。
§
ドワーフ達と共に農村に戻った。作戦会議の前に、銃の生産について確認した。
「似たような物は作れるが、今の工房では質の良い物は作れん。殺傷能力がある射程距離は弓に劣るじゃろう」
銃の材料は農具と隣国の騎士や水車小屋主の私兵の鎧があるからどうにかなった。しかし射程距離が弓に劣るとなれば、鍛冶村に近づくだけで多くの損害が出る。この世界に持ち込んだ俺の銃なら弓より射程距離が長いが、柵や壁に隠れた騎士を倒す程の威力は無いし残弾も足りない。
農民達には不安が広がっている。
「大きな犠牲を出すしかないか……」
しかし、俺はこの世界に来る前に軍略を学んだ。
「みんな聞いてくれ、この状況でも被害無しで鍛冶村を解放する作戦がある。それは……」
§
作戦を話したら全員が納得してくれた。次は実行だ。




