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現実(リアル)が辛すぎて家出したら魔法使いの弟子になりました。  作者: 月影 夢美音
妖精界 幻想の住処
10/10

幻想の住処と妖精

めちゃくちゃ久しぶりの投稿…

体調が良くなってきた(?)のでようやく進めました(白目)

幻想の住処(クノック)と妖精 どうぞお読みください。

 優しく甘い香り……?香ばしい感じと苺の香りがする……。

まだ体が重い。この、重力から開放されていない感覚……私はまだ生きているんだ。

視界が徐々にぼやけながら段々と見えてくる。

ウッド調の天井に苔や花や蔦が這っていて、色とりどりの蝶たちが飛び回っている。


 ここは……どこ?知らない光景に記憶が事態を探る。

 あ……私、疲れすぎて倒れたんだ。

 それで……変な人に出会って……


「……気がついたかい?」


 カチャリと茶器を置く音が聞こえて、その声のする方へ顔を向ける。


「あ……す、みません……迷惑かけてしまって」


「そんなことはないさ。気分はどうかな」


「まだ体が重いけど、大丈夫そうです」


「そうかい、それは良かった」


 改めて上半身を起こして、変な人の方へ体を向ける。

でもどうして私の事を知っているのだろう。

それに、『ここに来ることを分かっていた』とか『運命だ』とか、よく分からないことを言ってたからいまいちこわい感じがする。

 それが顔に出ていたのか、ふふっと笑って変な人は話し始めた。


「僕のこと、こわいかい?」


「あ……いや、すみません」


「そう思われても仕方ないよね。君に会えて僕は嬉しくて気持ちが先走ってしまったんだ。驚かせてしまって申し訳ない」


「いえ……」


 話してみると、意外と普通な感じがする。

普通な大人の……人間。


「名乗るのが随分と遅れてしまったね。僕はルラスィオン。みんなは愛称としてルーと呼ぶよ。君もそう呼んでくれると嬉しい」


 日本語を話すのに、カタカナの名前。


「海外……の人ですか?」


「いいや、日本育ちだよ。日本名は川縁 詩穏(かわぶちしおん)。まぁ、こっちではこの世界の名前のルラスィオンで通ってるってことだよ」


「……それで、ここって何処なんですか?だいたい、ここに連れてこられた化け物もいないし、それに理沙は……!!」


「待って待って、聞きたいことはたくさんあるだろうから順番にゆっくり話すからまずは落ち着こうか」


「す、すみません……」


 一息ついて再び甘く香ばしいストロベリーティーに手を伸ばし、物静かに話し始めた。


「ここはね……君の言う、化け物たちの生まれ故郷であり、暮らす世界でね。幻想の住処(クノック)と呼ばれる場所なんだ。ざっくり言えば……現実世界と繋がっている異世界って感じかな?」


「クノック……」


 ここに連れてきた化け物たちや、あの月虹山にいた化け物も言っていた言葉。


 ってか私、異世界に来ちゃったのか……そこそこぶっ飛んでる話だよね……。


「君が通ってきたあの月虹山はね、古の時代からクノックの扉が開かれる唯一の場所なんだ。あの山の頂上にある祭壇の間には、開くためのエネルギーを集める石板が円状に並べられていて、その中央に扉となる石板があるんだ。そこをてっぺんに、別の道を通って満月、半月、三日月の形を模した山道を行けば……そこはもうほぼクノックと変わらない、神秘の世界になるんだ。後は月虹の光が石板に降りてくるのを待つと……ここ、クノックへの扉が開かれる、という訳だったんだよ」


「私、そんなことをしていたんだ……」


 言われないとやはり何をしていたのか分からない謎な行動だった。


「そして君が言う、化け物というのはね……妖精なんだ」


「妖精……?妖精って、童話とか逸話とか、なんかメルヘンチックな物語に出てくるやつですか?」


「そうだよ」


 そう言うと席を立ち上がって私をクノックに連れてきたあの三匹の化け物……もとい、妖精たちを連れてきた。


『起きた、起きた』

『もう大丈夫ダァ……?』

『無理させちゃってごめんねぇ……』


 しょぼんとした様子で、私のことを心配していたみたいだった。


「あ……うん、もう大丈夫」


 その言葉を聞くとたちまち明るくなり、どこかへ飛んで行ってしまった。


「……もう十分に知ってるとは思うけど、空想上の生物じゃなくて、実際に存在していて不思議な力を保有しているんだ。でも、その姿を見れる人は極々わずか。彼らは面白おかしいことが大好きでね、君も嫌というほどには弄ばれたんじゃないかな?」


「はい……そのせいで辛い目にあっていました」


「そうだね……だけど彼らを憎まないで欲しい。気に入った人間にしかそういった事はしないから、彼らなりの大好きの表現ということを知って欲しいんだ。今は難しいかもしれないけれど、その悪戯を可愛いと思える日が来るように、ここで色んな事を見て、学んで、経験してほしい」


「わかり……ました」


 今までの私の身に降りかかってきた嫌なこと、そのせいで家族や周りの人達に忌み嫌われてきた事があって、あまり頷けるような感情は持てなかった。


「それと、弟子の話なんだけどね……また仮想上みたいな話になっちゃうんだけど、華淋ちゃんは、魔法使いという存在を……信じるかい?」


 肘を付き、指を顎の下で組みながら、真剣なのにどこか怪しい笑みを浮かべながら私に問いかけた。


次回投稿も頑張るので評価とコメント残してくれると嬉しいです!

閲覧ありがとうございます!

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