ある日の独り言~Prologue~
お待たせしました・・・・ようやく形になって連載スタートです。
月2〜3話程度で更新予定です。
応援しよろしくです。
月影 夢美音
この世の中、善と悪が日々交錯しながら私たちは生きている。
バスや電車などの公共機関で高齢者が乗ってきて、見知らぬ人が「どうぞ」と席を譲って、「ありがとう」と返ってくる優しい世界。
そんな裏では、窃盗や殺人、詐欺、暴行などの犯罪行為もこの世界のどこかで同時に起きている。
どうして人は善にも悪にもなれるのだろうか。
誰かが唆したりするのだろうか。
まさか。まさかね。
そんな風に考えては、辛い現実から目を逸らそうとしていた。
私、望月華淋は化け物……所謂、妖精と呼ばれるものの類を幼い頃から見た。
彼らは時にいたずらをしてみたり、何かの力を分けてくれたり、遊んでくれたり、物好きに身の回りの世話をしてみたり……不思議で不確かな存在。
そんな彼らに物心ついた頃から振り回されて……学校でも、家でも、どこにいっても頭のおかしい子と言われた。
普通の人になりたい……何度そんなことを思っただろう。
妖精がいるなら神という存在もいるのだろうか。
いるならば……この辛い現実をどうにか変えて欲しいものだ。
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