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EPISODE9
「ただいまー。」
と俺と実莉が言うと遠くから「おかえり」と言われた。
その時俺はなんか新鮮な気持ちになった。
「あぁー、怖かった。」
とソファーに座りながら言った。
「なに、怖かったの?ぷっぷっ。男なのにダサいわね。」
「いや、お前なんか泣きかけてただろ。」
「は?修、老眼には早いわね。」
と会話してると紗奈ちゃんが入ってきた。
「何があったんですか?」
「俺がヒーローになった。」
俺がふざけて半分で言う。
「どう言う事?」
「修がチンピラに絡まれてたから、私が助けただけよ。」
「いや、逆だよ。」
「お兄ちゃんがおねーちゃんを守ったってことですか?」
「そうだ。あっ!明後日お前達の親戚が来るって。」
そう言うと紗奈ちゃんは顔が真っ青になった。
「お兄ちゃん、親戚が集まったら顔だけ見せてお出かけしましょう。」
「えっ?どうして?」
「お願いします。おねーちゃんを囮にしてお出かけしましょう。」
「まぁー、いいけど。」
なぜ顔が真っ青になるのか分からなかった。
その後はご飯を食べて風呂に入ってベッドにいた。
「明日から3連休だー。昼まで寝るぞー。」
そして寝た。