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EPISODE8
「どうして修がここに?」
「ただ通りかかっただけだよ。それよりも、こんな目に会ったんだからもうその金髪やめろよ。紗奈ちゃんが心配してたぞ。」
「でも、修はギャルが好きなんじゃないの?」
「何言ってんだ?俺は黒髪ショートの清楚系が好きだぞ。」
「えっ?そうなの。」
「うん。」
「分かった。明日楽しみにしといて。」
「うん。」
なんで楽しみにしてなきゃ行けないんだ?と思っていると俺のスマホが鳴った。
「修スマホ鳴ってるよ。」
「あっ!本当だ。ちょっとごめん。」
そして俺は電話に出た。
「もしもし、親父?今外用件だけ言って。」
「俺達、明日帰る。夜の5時ぐらい。明後日、歩美さん達の親戚来る。以上。」
「は?」と言ったが「プープープー」とスマホから音が鳴る。
「何だって?」
「親父達が明日の夜5時ぐらいに帰るって。そして明後日お前らの親戚が来るって。」
「マジかー。」
「不満そうだけどどうした?」
「明後日になれば分かるわ。」
そして俺は本の事など忘れて家に帰った。