EPISODE4
少し雑談をして俺は部屋に戻った。
「はぁー、紗奈ちゃんはいい子だけど実莉がどうしてもな~。そうだ、クソジジィ・・・じゃなくて親父に電話しよう。」
そして親父に電話した。
「もしもしお父様でごわすか?」
「そうでごわす。で、なんで電話したでごわすか?」
「親父の部屋が無くなったでごわす」
「なんででごわすか?」
「掃除したら何も無くなったでごわす。」
「もしかしてお前捨てたのか?」
突然親父の声色が変わった。
「何を?」
「トイレットペーパーの芯」
「すてたよ。」
「なっ!息子と言ってもやっていい事と悪い事ぐらいあるだろ。」
「トイレットペーパーの芯ぐらいいいだろ。」
「俺の趣味はトイレットペーパーの芯集めだったのに。」
「そうだったのか。」
「俺はお前を許さない。」
「あぁー、ハイハイ。」
めんどくさい事になりそうだから電話を切った。
その後暇すぎたので、日課のベッドでゴロゴロをした。
1時間ぐらい経った時、「お兄ちゃん、ご飯出来たよー。」と紗奈ちゃんが言ってきた。
「今行くよ。」
そして俺は部屋から出てリビングに行った。
どうせ、バカ不味いと思いっていたが、見てみると普通に美味そうなハンバーグがあった。
「これ、実莉が作ったの?」
「当たり前でしょ。」
そして「いただきます」と言って食べたらめっちゃ美味しかった。
今はお風呂に入り終わってベッドでスマホをいじっていた。
「お兄ちゃん、ちょっといいですか?」
と扉の外から聞こえた。
「いいぞー。鍵空いてるから。」
そう言うと紗奈ちゃんは入って来た。
「とりあえず、そこ座りなよ。」
俺はイスを指さしながら言った。
「ありがとうございます。」
「それでどうしたの?」
「あの結婚してください。」