10億円のバラマキ企画について
※この作品は前澤社長を批判する記事ではありません。
株式会社ZOZOの創業者である
前澤友作さんがTwitterで行っている
10億円のバラマキ企画の動機を、
心理学的に分析・解説したいと思います!
…………………………
まずこの企画を簡単に説明すると、
彼のTwitterのアカウントをフォローして、
当該ツイートをRTすれば、
抽選で1,000名の方々に、
100万円が当たるといったお年玉企画です。
これは前回行われた1億円バラマキ企画の
(抽選で100名様に100万円が当たるというもの)
パワーアップ版と言った感じです。
この企画について前澤社長は、
「最終的な参加者の人数にもよるが、
宝くじよりも当たる確率が高い」ことを示し、
「私は知名度や影響力がほしい!」
「ベーシックインカム、前澤個人でやってみた」
(※ベーシックインカム…
政府が必要最低限のお金を支給するという政策)
このように語っていました。
これには賛否両論があって、
中には、「下品だ」という声も上がっています。
その批判に対しても、批判が上がっていて、
「日本は成功者を引きずり下ろす国」
「民度が低いのではないか」
との厳しい指摘も出ています。
その裏付けとしては、
ライブドアの堀江貴文さんだったりとか、
日産のカルロス・ゴーンさん逮捕を例に挙げて、
「財を成した実業家は叩かれる!」
と言うような見解を示されている方もいます。
…………………………
ここからは私の意見です。
まずこの件を語る上で欠かせないのが、
前澤社長の深層心理についてです。
彼のやり方が「下品」かどうかはともかく、
「言動」「表情」「動機」「経歴」「性格」から、
お年玉企画の本当の趣旨が理解できました。
結論から先に言ってしまうと、
前澤社長はすごくかわいそうな人です。
経済的な成功者ではありますが、
自分の優位性を常に主張していて、
「俺はこんなにすごいんだぞ! みんな誉めて!」
そんなこころの叫びが聞こえてくるようです。
日本では23番目に裕福でありながら、
(↑ウィキペディアの情報です)
こころは誰よりも枯渇している。
とっても貧しい人なんだと思いました。
では、その理由を詳しく解説していきます。
私が最も引っ掛かりを感じたのが、
「株式会社を経営しているのに、
何でその利益を株主に限定して分配しないのだろう?」
こんな些細な疑問でした。
考えるまでもなく、株式会社は、
たくさんの株主によって支えられています。
小説家が読者によって支えられているのと同じです。
ならばいつも読んでくださる読者に対して、
「何かサービスを提供してあげよう!」
これならば理解できますが、
何も株式を保有していないような…
いわゆる読者でもない人に、
「何かサービスを提供してあげよう!」
こうはならないだろうなと思いました。
先行投資との見方もできましたが、
それでも利益率は見込めないだろうと、
そう判断せざるを得ませんでした。
理由は前回も同じようなことをしていたから。
今回の企画に参加した人の過半数は、
前回と同じ人であると予想がつきます。
そう考えると前回の知名度の増加率を100%とすると、
今回の企画では、規模を10倍にしたにも関わらず
知名度の増加率については100%を下回るはずです。
単純計算で1,000%にはならないはずです。
と言うことは、これは経営戦略ではなくて、
自己満足なのかもしれないと仮説が立てられました。
次に前澤社長は、
女優の剛力彩芽さんと結婚していました。
後に離婚はしましたが、
女優と結婚したという“プロフィール”は残ります。
前澤社長はそれが欲しかったのだと思います。
あの人は“大女優”と結婚できる成功者だと、
世間にそう認知させることが狙いだったと考えます。
もちもん付き合ってみて、
剛力彩芽さんの素敵な人柄にひかれたのは、
百も承知、二百も合点ですが、
その背景には、数%程度ではありますが、
名誉欲があったのかな(?)と邪推します。
3つ目の理由は、
「ベーシックインカム、前澤個人でやってみた」
(総額10億円のお年玉企画)
国家予算で取り組むべき事業を、
個人が先行的に挑戦するということは、
「私は日本政府と同じくらい価値がありますよ」
とアピールしているようにも感じます。
そのアピールしている理由が、
この記事の本題になってくるのですが、
それは“承認欲求”の肥大化が原因だと捉えます。
もしかすると前澤社長は、
自分に自信がないのかもしれません。
これは経営者には大事な資質ですが、
自分で自分の価値を肯定できないから、
他者に存在理由を見出だしてもらおうとする。
「あなたはここにいていいんだよ」って、
ただ世間に認めてもらいたくて、
そしてみんなに誉めてもらいたくて、
いろんなチャレンジをしているだけなのに、
事業に失敗したときだけ大きく取り沙汰されて、
かわいそうだなと思ったりもします。
最後に前澤社長が叩かれている理由を解説します。
みなさんは不思議に思ったはずです。
「何で悪いことをしてないのに、彼は批判されるんだ?」
「やっぱり日本は民度の低い国だなー」
先に言っておくと、それは大きな間違いです。
それならばソフトバンクの創業者であり、
日本のインフラの中核を担っている実業家、
孫正義さんは何であまり叩かれないのですか?
理由もなく成功者を叩く文化……
それは日本にもありますが、
「お年玉企画」が批判されている理由は、
前澤社長が、私達を見下しているからです。
よく考えてみてください!
お年玉は“目上の人”が“格下の人”に対して、
プレゼントするものですよね。
平社員が社長に対して、
「お年玉を持ってきました!」
これはあり得ない構図ですよ。
でも、その逆ならあり得ますよね。
その場合は、
お年玉ではなく、ボーナスと呼びますが…
要はそう言うことなんです。
あまり詳しく述べていくと、
お年玉企画の参加者を否定する文面に誤解されたり、
前澤社長を批判する記事だと誤読されますが、
私が言いたいことはそれではありません。
幸福のあり方が変わっていると言いたいのです。
食料がなく、飢餓に苦しんだ時代がありました。
その頃は、たくさん食べられることが幸せでした。
飢餓がほとんどなくなりました。
人は、家や車、お金を欲するようになりました。
その頃は、たくさん稼ぐことが幸せでした。
必要最低限のお金が手に入る時代になりました。
裕福な暮らしはできずとも、
飢えて亡くなることはほとんどありません。
そんな時代には何が必要になるか?
それは“心”です。
食べ物の時代じゃない。
お金の時代じゃない。
心の時代なんです。
現代人は幸せのあり方を見失っている気がします。
そんなときは胸に手を当てて、考えてみてください。
「今の私は何が欲しいんだろう?」
それが、あなたの求める幸せです。
※この考察はあくまでも仮説です。
フィクションとしてお楽しみください!