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第三話 始まりの街


体を包んでいた光が無くなるとそこにはには、中世のヨーロッパの様な街並みが広がっていた。


「ほへぇ、ここがゲームの中なのか…」


周りを見渡してもプレイヤーなのかNPCなのかマーカーがなかったら分からない位自然な世界が広がっていた。


「おっとそうだ兄貴に連絡しなきゃ」


連絡先は前もって教えて貰ってたから文書打って送信だ


[祐二兄へ

ログインしたけど広場って何処にあるの?]


「これでよし、送信っと」


連絡を待っている間改めて周りを見渡してみた


周りには自分と同じ初期装備を身に纏ったプレイヤーと普段着を着たNPC、それにNPCに混じって露店で商売をするプレイヤーがいた。


「これってマーカーがないほうが面白いかも…」


そう思いステータス画面からオプションでマーカー表示をOFFにした。


すると視界からマーカーが無くなり、現在と変わらない世界になった。


「うん、こっちの方がもう1つの世界に着たって感じで面白いからこれで行こう」


マーカーが消えたSWOの世界を楽しんでいると祐二兄からメールではなくチャットが届いた。


「はい」

『よぉ、今何処にいる?』

「今スタート地点の教会前の広場だけど?」

『そうか、なら今からそっちに行くから待っててくれ』

「え?噴水前集合じゃないの?」

『俺も最初そうしようと思ってたんだけど、皆考えることが同じみたいでさ噴水前かなり混雑してるんだわ』

「どのくらい混んでるの?」

『前に連れていったイベント並だ』


祐二兄に連れていって貰ったイベントってたしか、コミケだったっけ?あれ並だってかなりの人口密度じゃないか

あれは一般人が立ち入っては行けない戦場だったよ、歴戦の戦士すら油断すればあっという間に人波にのまれて何処かへ連れ去ってしまうほどの…


「それはひどいね」

『そう言うこと、すぐ着くから待っててくれ』

「わかった、教会の入口脇で待ってるね」

『了解、それじゃ待ってろ』


他の通行の邪魔にならないように教会の入口脇に移動した

祐二兄が来るまでスキルの確認でもして待ってようかな




プレイヤー名 レイ


スキル

・調合LV1 ・発見LV1 ・採取LV1 ・採掘LV1 ・付加術LV1

・調教LV1 ・魔力LV1 ・隠密LV1 ・短剣LV1 ・投擲LV1


基本的にソロか祐二兄と一緒に行動するから、何となく使えそうだなって感じのスキルを選んでおいた。

僕も祐二兄ほどでは無いけどコミュ力が低いからある程度自分でやれるような構成にしている。

まずポーションを作るための調合

素材を効率良く集めるために発見と採取に採掘

兄貴を戦闘でアシストする為の付加術と魔力

ソロでも行動出来るために隠密と短剣それと投擲

最後に説明文に心引かれた調教

祐二兄って見た目頭脳派みたいだけどかなり脳筋だから回復も出来るように光か水魔法にしようかと考えたけど1つくらい自分自身の楽しみを取ってもいいよね


まぁ必要になったら新しく修得すればいいし深く考えるのはやめだ

それより早く兄貴来ないかな風景を眺めてるだけでも楽しいけど僕も男の子だ早く冒険してみたくてウズウズしてきている


キョロキョロ辺りを見回してるとまた祐二兄からチャットが届いた


『今着いたんだけど、玲どの辺りにいる?』

「ん~教会の入口脇で立ってるよ、でも他にも何人か居るね」

『そうかならキャラの特徴とか教えてくれる?それで探すから』

「特徴ねぇ、殆どリアルとかわらないよ髪色だけが銀髪になってるくらいかな」

『銀髪ね、見つけたら声掛けるから』


チャットを切ってまた周りをぼーっと眺めていると全身真っ黒などう見てもRPGの最後辺りに出てくるような黒騎士に声を掛けられた。


「えっと兄貴?」

「おう待たせたな!」

「なんなのそのダンジョンとかで会ったら敵キャラ認定されそうな装備は?」

「β時代の顔見知りの鍛冶屋に頼んで置いた逸品だ、格好いいだろ?」


兜で分からないがどや顔をしてるであろう祐二兄にちょっとイラッときた


「頭大丈夫?兄貴じゃなかったらガン無視するレベルですよ?いつまでも厨二病引き摺ってるんです?」

「玲さん?」

「それとこっちではレイと呼んでください、いいですね?」

「あ、はい」

「それで兄貴のキャラ名とスキルはどのような感じですか?」

「名前はジンでコレがスキルです」


はて祐二兄は何故敬語になったのか分からないけどとりあえずステータスを確認しますかね。

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