第二話 ログイン
ダイブして最初に訪れたのはキャラ設定の空間で、祐二兄の話だと此処で自分のアバターの外見とスキルなんかのステータスの振り分けをするそうだ。
「SWOへようこそ、まず名前を入力して下さい」
アナウンスとともに目の前にパネルが現れた
「名前かぁ、いつも使ってるのでいいかな」
パネルを操作してレイと入力した
なんの捻りもない只本名を音読みにしただけだけどいいだろう、名前なんてそんなポンポンと出てこないしね。
名前を入力して確定を押すとまたアナウンスが流れた
「レイ様ですね、次はアバターを決めて下さい。また何もせずに確定しますと登録してある生体データになりますのでご注意下さい」
またアナウンスが流れ目の前にマネキンの様なアバターと設定用の新たなパネルが現れた
さてアバターはどうしようか、祐二兄曰くあまりリアルからかけはなれると操作が難しくなり、見た目も作り物見たいになるそうだ。
なら、登録してある生体データを元に少し弄ろうかな。
パネルを操作し生体データを読み込むとマネキンアバターが変化し鏡に写ったように僕の姿になった。
肩位で切り揃えられた黒髪に、男子としては低い身長顔立ちも母親にで、少し…ほんのちょーーーーーと女の子に見える、本当だよ少し女の子っぽいけど男子の高校生だから!!
よくクラスメイトから女の子扱いされたり、出掛けると見知らぬ男性からナンパされたりするけど男なんだって!
はぁ、お父さんの遺伝子にもっと頑張って欲しかったなぁ…
何で身長だけお父さんが勝っちゃうかな?
まぁ、気を取り直して設定をしよう、ゲーム何だしアバター位男らしくしようか‼
数分後僕は設定したアバターの前で塞ぎ混んでいた。
何でなの!?ほんの少し顔立ちを男らしくしただけで作り物見たいな違和感バリバリになるの!?
はぁ、身長も違和感無いようにギリギリまで上げても160㎝だしなんか泣きたくなってきた。
もうどうでも良くなってきたよ、髪と眼の色はランダムでいいから次に行こう…
「アバターはこれで完成ですか?以降は一部アイテムを除き変更出来ませんのでご注意下さい」
僕はもう面倒になって居たので確認せずに確定を押した
「アバターが確定しましたので、次にスキルを決めて下さい」
アバターが消え目の前にスキルの一覧が出てきた。
祐二兄に初期に選べるスキルを教えて貰ったから最初から選ぶスキルは決まっていたのであっという間に終わった。
「以上のスキルでよろしいですか?確定をしますとそのままSWOの世界へ転送されます」
名前よし、スキルよし、アバターは諦めた!
僕はもう大丈夫だからと確定ボタンを押した。
「全てのデータが完成しました、只今からSWOの世界に転送します。」
僕の周りからに光が舞い上がり始めた。
「それではより良い旅を」
最後のアナウンスと共に僕はSWOの世界へ旅立った。