表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

桜ノ雨

恋の実

ソノヒトを最初に見たのは、5月。

ラッシュ前の下駄箱で。

ひとつにまとめられた黒髪がハラリ。

甘い香りを残して僕の前を通り過ぎた。



二度目は6月。

7月始めの文化祭の準備で忙しない廊下で。

大声でクラスメイトが不平不満を言っていたところにソノヒトは通りかかった。

クラスメイトはソノヒトにたしなめられていた。



その次は7月。

クラブ棟の前の広場で。

夏の大会前に向けて、吹奏楽部とうちの部(野球部)の応援の合同練習にて。

ソノヒトはうちの部(野球部)の先輩と笑顔で話していた。

隣に立っている先輩がうらやましかった。



気がついたら、ソノヒトを目で追っている。

ソノヒトのことを知りたいと思う。


まだまだ青いこの恋の実。

熟れるのは、もう少し先。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ