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【連載版】結婚の約束をした幼馴染と再会しましたが、陽キャになりすぎていて近寄れません。  作者: 木山楽斗
二学期編

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27.彼女がここにいることには大きな意味がある。

 後日、予定通り勝兄が我が家を訪ねて来た。

 その隣には、勝兄よりも少し年上に見える女性がいる。その人こそが、勝兄が結婚する若菜さんなのだ。


 若菜さんの紹介は、普通に終わった。別に俺達は親戚に過ぎないので、終始気楽な感じだったような気がする。

 それから、俺達が続々と自己紹介をした。父さんと母さん、そして俺が終わって、後は由佳の紹介を残すのみだ。


「……えっと、それでこっちにいる子が俺が付き合っている瀬川由佳です」

「瀬川由佳です」


 俺が紹介すると、由佳は一礼をした。

 当然のことかもしれないが、結構緊張しているみたいだ。

 元々由佳は、今回の件にそこまで乗り気という訳ではなかった。俺が最初に持ち掛けた時、最初は遠慮しようとしていたくらいだ。


『やっぱり、そういう場に私が同席するのは変な気がするし』

『……由佳、由佳がそういう風に思うのも無理はないと思う。俺だって逆の立場だったら、遠慮してしまうかもしれない。だけど、それでも俺は今回由佳に同席してもらいと思っている』


 そんな由佳に対して、俺はそのような言葉をかけた。

 色々と考えた結果、俺はどうしても由佳に同席してもらいたくなっていた。彼女がここにいることには、大きな意味があると思ったのだ。


『どうして?』

『俺は由佳のことを家族だと思っているからだ』

『家族……』

『仮に由佳が俺と結婚していたとしたら、その場に由佳がいることは何もおかしくはないはずだ。だから俺は、由佳に同席して欲しいんだ』

『ろーくん……』


 俺は由佳を妻にしたいと思っている。いや、絶対にそうするつもりだ。

 今後どうなるかわからないだとか、本当に結婚する保証がないだとか、そういったことはどうでもいい。俺は今そう思っているのだから、その想いに身を任せればいいと思うのだ。


『……嬉しい!』

『由佳……』

『それなら私、その場にいさせてもらいたいな……ろーくんのお嫁さんとして』


 俺の話を聞いて、由佳は同席することを受け入れてくれた。

 それはつまり、彼女も俺のお嫁さんになりたいと強く思ってくれているということだ。それが俺は、とても嬉しくて仕方なかった。


「由佳ちゃん、九郎君の婚約者さんでいいのよね?」

「婚約者……はい、そういうことになると思います」

「私も、ここにいる勝馬君と結婚する訳だから、私達には似た立場ということね」

「そうですね。そうだと思っています」


 勝兄の婚約者である若菜さんは、由佳と俺に対して穏やかな笑みを向けてきた。

 由佳の同席を申し出てきたのは彼女だ。彼女は一体、何を思ってその提案をしたのだろうか。

 それはわからないが、それでも若菜さんが俺達の想いを汲んでくれていることがわかった。その気持ちが、俺にとってはとても嬉しいものだった。

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― 新着の感想 ―
[一言]  九郎くんの心のセリフで >今後どうなるかわからないだとか、本当に結婚する保証がないだとか、そういったことはどうでもいい。俺は今そう思っているのだから、その想いに身を任せればいいと思うのだ…
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