綴る者 ~チートスキルで無双します~
お久しぶりです!短編ですが、書いてみました!
よかったら最後まで読んでいって下さい!
「やぁ!!」
「ほっ!!」
「なんの!」
小さい村の大きな広場で三人の子供が木の棒を片手にチャンバラごっこをしていた。
「やぁ!!!」
活発そうな男の子が、一人を倒しその後ろから、来ていた女の子を振り向きざまに木の棒を横に振り、首元で寸止めした。
「ふ~」
「くそっまた負けた~」
「強すぎるよ、サトル。でも、これだけ強かったらやっぱり冒険者になるの?」
「あぁ、なりたいと思ってる。なって、父さんと母さんの見ていた景色を見てみたいんだ。まぁでも、それも明日の成人の儀の結果次第だけどね」
「サトルなら!強いスキルもらえるよ!」
「そうだぜ!そして、俺達三人で最強の冒険者になろうぜ!」
「そうだね、なろう!三人で!!」
「「おおー-!!」」
三人は、木の棒を掲げ夕暮れの空に向かって宣言した。
「ケーラ!そろそろ、夕飯よ!帰ってらっしゃい!」
「あっお母さん!!じゃね、二人ともまた明日!!」
「トールも!早く帰ってらっしゃい!!!」
「げっ俺も、帰らなくちゃ!母ちゃんに怒られる!またな!サトル!!」
二人は、それぞれの家に帰り残ったサトルは、家に帰るために帰路についた。
家にたどり着くと、
「ただいま」
「お帰りなさい、サトル」
優しく母が、出迎えてくれた
次の日の朝
「おはよう!サトル!」
「おっす!」
「おはよう二人とも。親友ともいえる二人と合流し、村の小さな教会まで一緒に行った
教会前には、ちらほらと子供がおり、みんな期待や不安をにじませながら始まるのを待っていた。当然俺達も、今後の将来が決まるとあって緊張していた。
少しだけ、成人の儀について、説明しよう。
成人の儀は、10歳になる子供たちが必ず受ける。神の祝福だ。この時に初めて、スキルを得る。スキルとは、神が与えた祝福だが俺達では選べず、神様がランダムで振り分ける。農民生まれだったものが、強力な剣のスキルを得て、騎士になった話もあるぐらいスキルとは、今後の人生を左右する。
そんな、説明をしている間に、成人の儀が始まった。神官のおじいさんが、子供の額に手を当て神と子供とのパスを繋げる役割を担う。
「君のスキルは・・・薬剤師」
「ありがとう・・ございます」
このように、神官の人からスキルを教えてもらい今後の将来を決めていく。もちろん、スキルとは関係ない職業になってもいいのだが、その職業のスキル持ちと持っていないとでは、天と地の差があるので、基本的にはスキルに沿った職業にみんな就く。
今の男の子は、少し不服そう渋々と下がっていった。男の子は、冒険者に憧れる者が多い。なので、戦闘系のスキルじゃなかったのが悔しいのだろう
「次は君だね」
そんな中、トールの番となった
「君のスキルは・・・・聖剣」
「やった!!!!」
なんと、トールはその昔勇者が持っていたとされる聖剣のスキルを手に入れたみたいだ
「やったぜ!」
「おめでとう!」
「凄いじゃない!」
俺達は素直に、トールの事をお祝いした。
「次は私ね!」
ケーラが前に行き
「君のスキルは・・・回復・極」
「うそ・・やった!」
なんと、ケーラまでもが、伝説的なスキルを授かった。歴代最強の癒し手と言われている、聖女と同じスキルだ
「おめでとう!」
「凄いなケーラ!!」
「これで、二人の冒険にもついていけるね!」
「気が早いよ、ケーラ。俺がまだ、適したスキルがもらえるとは限らないだろ」
「サトルなら大丈夫だよ!!」
「そうだぜ!行ってこい!」
二人に背中を押され、神官の前に来た
「君のスキルは・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いつもなら、すぐに何らかのスキルの名前を言うはずの神官が何も言わない事に一抹の不安を抱えながら次の言葉を待っていると
「君のスキルは・・・・・ない。残念だよ。サトルくん」
神官の言葉を、聞き耳を疑った。自分にスキルがない。それは、神に祝福されなかったと言っても過言ではない。
その結果、先ほどまでお祝いムードだった教会内はシンと静まり返っていた。
「神官様!!もう一度!もう一度!!見て下さい!!!」
「う、うむ。儂も年だからな。間違いかもしれん。では、もう一度」
「君のスキルは・・・やはりないようだ」
「そんな・・・・」
俺はその場に、膝をつき項垂れた。
「次の者がある。下がりなさい」
神官の、先ほどより冷たい声にビクッとしながらも元の位置に戻ると
「サトル・・・大丈夫だ」
「サトル・・・スキルが無くても大丈夫よ。サトルはスキルが無くてもあんなに強かったじゃない!」
トールとケーラが、励ましの言葉をもらっていると、二人の親がいきなり間に入ってきた
「トール!!こんな悪魔の子と話すな!!」
「ケーラも!もう、こいつと遊んでは駄目だ!!」
いきなりの事に、頭が追いつかず呆然としていると
「早くここから、いや村から出ていけ!!!この悪魔!!」
あんなに優しく、ご飯もご馳走してくれたケーラの母親から向けられたことのない目をむけられ、そこで気付いた。他の周りの大人も同じような目をしている事に
その視線に、耐え切れず教会を飛び出し家に向かって走った
「サトル!!」
「サトル!!」
後ろから、二人が呼ぶ声が聞こえたがあの場にいるのは恐ろしく振り返ることなく走り抜けた
家にたどり着き
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、どうして・・なんで・・・俺ばっかり」
「サトルどうしたの?
「母さん・・俺・・・俺・・」
さっき会った事を、説明すると
「辛かったわね。でも、大丈夫。母さんは何があってもあなたの味方よ」
母さんの、言葉に励まされ気分を変えるために裏の山に入り素振りをしていると
「なんだ?」
家の方が、騒がしいのに気付いた。
急いで戻ると、夜なのに明るい事に気付いた。まるで、大きな火が燃えているような
森を抜けると、目の前に燃え盛る自分の家があった
「なっ!なんで!?」
家の前には、人がおりどういうことか聞くと
「貴様は悪魔だ。村の光になるであろう二人と長くいた。だから、浄化するために燃やした」
目の前の大人が、何を言っているのか意味が分からなかった。
「二人って・・」
目の前の大人が、横に退くと視線の先には松明を持ったケーラとトールがいた。
「ど・・どうして・・」
俺は二人に質問するが、視線を逸らすだけで何も答えなかった
「っ!!!」
家の中には、母さんがいたはず、急いで燃え盛る家の中に飛び込んだ。
「母さん!!どこ!!!」
煙により、視界も悪く息が苦しい。急いで、母さんを探しているとリビングに足がチラッと見えた急いで、向かうとそこには
「えっ・・・・・」
背中をざっくり斬られ、死んでいる母親の姿があった。
「母さん?ねぇ、早くここを出よう?」
近づき、母をゆするが反応は帰ってこなかった。
「・・して・・・どうして!!!」
怒りで声を荒げると、天井の木が顔に落ちてきて顔の左半分に当たった
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!」
手で焼けた方の顔を抑えながら
「このままじゃ、母さんも・・・燃える。ここか・・ら出な・・・・・いと」
母親を持ち上げようとするが、子供一人で大人を運べるわけもなく、火に囲まれた。
「くそっ・・火を消さないと・・・けど・・・俺にはスキル・・・が・・くそっ!!!」
「水だ!!!水をよこせ!!!!」
こんな理不尽を生んだ、神にこの怒りが届くように声を上げると
ドォォォォォぉン!!!!
すると、いきなり何もない所から噴水の様に水が溢れ出てきた
「えっ・・・・くっ」
大量の水により、火は消え安心したら、クラっときた。それと、同時に水は消えた。
「はぁ、はぁ、はぁ、何だったんだ今の・・それよりもここから出ないと安全なあの・・・山まで」
その瞬間、サトルと母親の姿は消えた。
「こ・・こは・・どう・し・・・」
見覚えのある山の景色を見て、サトルは意識を失った
「妙な魔力を感じてきてみたが、これはどういうことだ?子供に、死んでいる女かこいつの母親か?」
「こんな、所にいては、魔物に喰い殺されてしまうな。それに微かにこの子供から感じる魔力、妙な魔力と一緒だな。連れて行くか」
フードを被った男は、サトルと母親の身体を担ぎその場から消えた
「う・・うぅん・・・えっ」
先ほどまで、地面で倒れていたはずなのに、ふかふかのベッドに、見た事も無い豪華な家具が目に入ってきて固まっていると、横から
「起きられましたか、ご主人さまがお待ちです。ついてきてもらえますか」
「え・・は、はい」
状況についていけなかったが、背中からいいから付いてこいっと圧を感じたので急いで追いかけた
「起きられたので、連れてきました。では、ここからはお一人で」
そう言って、メイドさんはどこかに行ってしまった
「え~」
置いてけぼりをくらい、どうしようか迷っていると
「何をしている、早く入ってこい」
中から、男の声が聞こえ、恐る恐る扉を開き中に入ると
「起きたか、怪我は痛まないか?」
「!」
急いで、触ってみて焼けただれた感触はあるが、痛みは全く感じなかった
「痛みはないです」
「そうか、それはよかった。すまんな、傷は完全には治せなかった」
そう言う男は、がっしりとした体格に、金髪を後ろで束ね渋いダンディ人だった。
「あの、あなたは?」
とりあえず、一番気になっている事を聞いた
「我か、我はガイストール・アロン。魔王だよ」
「えぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
まさかの魔王に、驚きの声を上げた
「どうして!!魔王が、人間の俺を!?」
「貴様から、妙な、魔力を感じてな。名は?」
「サトルです」
「サトルか、何のスキルを持っている」
「っ!!・・・俺はスキルを持っていないです!」
スキルが、無いせいで母さんが殺されたのを思い出し、拳を強く握っていると
「それは、可笑しいな?スキルを持たないものは魔力も持たないはずだ。だが、貴様は魔力を持っているスキルはあるはずだ」
「そんな・・・」
「どれ、我が見てやろう」
魔王は、額に手を当てると
「むっこれは!!!サトル。お前のスキルは書き手だ」
「書き手?それって、本とかを書く人をさす言葉ですよね?」
「そうだな、だがなぜこのようなスキルが、こうも厳重に隠蔽されていたんだ?」
「隠蔽?」
「あぁ、我クラスでないと見破れないほどの強い隠蔽だった。なにか、おかしな事とかなかったか?」
驚きの連続で、頭がしっかり働かない中ある事を思い出した。
「そういえば、何もない所から、水が出てきました」
「何もない所からか・・・今も出せるか?」
「できるか分からないけど、やってみます」
「体内の魔力を感じ、スキルを発動させるんだ」
魔王の言う通りにして
「スキル 書き手」
すると、目の前に四角い画面が出てきた
「これは・・・・・」
いつの間にか、ペンが握られており使い方は自然と分かった
目の前の画面に、水と書くと
ドォォォォォン!!
また、水が勢いよく出てきた。
「うわっ!!」
「これは・・・もういい。魔力を止めろ」
「えっどうやって!?」
「流れをせき止める感じだ」
言われるようにやり、水は止まった
「お前のスキルは、事象の書き換えだ。無から有を生み出す力。神が行使する力そのものだ。」
「えっ・・」
「これほどの、強力なスキルであれば、隠蔽されていたのもうなずける」
魔王が一人で勝手に納得している間、俺はある事を思いついていた
「これが、神の力そのものなら、母さんを蘇させる事も!??」
「さぁな、スキルの限界を決めるのは、サトル自身だ。けど、一つだけ分かるのは今のままではたとえできたとしても魔力が足りない」
「そうですか」
「そこでだ。サトル、ここで強くなっていけ!」
「え?」
「ここの周りには、高レベルな魔物がおる。魔力を上げるにはもってこいだ。とまぁ、建前はそう言ったが、本音はサトルの力を近くで見ていたいという我がままだ」
サトルは、一刻も早く母さんを蘇らせるために、魔王の提案に乗る事にした
それから、5年後
俺の、目の前に魔人が一人立っていた
「ファイアアロー-!!!」
火の矢が飛んでくるが
『火は消える』
事象を書き換え、火の矢を消した
「くそっ!なら、ウォータジェット!ウィングカッター!」
『堅牢な壁』
目の前に、硬い壁を出現させ魔法を防いだ
「サンダーヴォルテックス!!!!」
反応速度を上回れば、いくら対応されてもいけると思ったのだろうが、なら、そもそも当たらないようにすればいい
『雷は左に曲がる』
魔法は当たる直前で左に曲がり、後ろで爆発した
「ふ~、負けだ。やっぱり強いな、サトル」
「レイズこそ、この短期間で色んな魔法を使えるようになっていて凄いよ」
「当たらなきゃ意味ねぇよ」
「大概の人間になら、当たるよ」
「違いねぇ、っはははははは」
レイズと笑いあっていると
「いい試合だったぞ。サトル、レイズ」
「これは、魔王様!ありがたき言葉」
「ありがとう、アロン」
「もう、お前に敵う者はいなくなったな」
「まだ、アロンがいる」
この五年で、強くなったが、未だにアロンとは一度も戦っていない。まぁ、それにも理由があるのだが
「何度も言わせるな。我は勇者との闘いでしか本気で戦えないという制約を抱えておる。半端な力の我と戦ってもサトルは満足しないだあろう?」
「まぁ・・うん」
「そろそろ、サトルも外を見に行くべきだな。ここではもう限界だろう」
「・・うん」
実際、本気を出さなくても外にいる魔物に勝てるまで強くなったし、スキルも使いこなせるようになった。最初は、沢山死にかけたのに
「世界には、ここにいる魔物達よりも強いものいる。人間の中にも時々とんでもない力を持った者が現れる。勇者のようにな」
「サトル、見聞を広め、力をつけ戻ってこい。お前の母は、我は責任をもって守っておく」
「っ分かった。俺、旅に出る!!!」
思ったが吉日、すぐに旅にでる準備をし、今日中に出発する事にした。
「何も、今日行かなくても、皆、寂しがる」
「ここは居心地がよかった。今行かないと決心が鈍りそうで、みんなには帰ってくると伝えて下さい」
「分かった、ここはお前の第二の家だ。必ず帰って来いよ」
「うん、ありがとう。アロン、行ってきます」
城を出て、門にたどり着くと
「お~い!サトル!」
後ろから、聞き覚えのある声が聞こえた
「レイズ!」
「水臭いぞ!何も言わずに行こうとするなんて!」
「ごめん、決心が鈍りそうだったから」
「は~、良かったよ。早めに準備しといて」
「ん?」
「ほら、受けとれ」
レイズが、渡してきたのは一本の直剣だった
「これ・・・」
「あぁ、世界に一本しかないお前の剣だ!」
一度、書き手の力で出した伝説上の鉱物を加工したものだった。けど、当時魔力が足りていなかった俺は気絶し、後日アロンにレイズと一緒にこってり怒らた。それと、もう出してはいけないとも
今なら、5個ほど出せると思うがアロンの言いつけ通りに出すことはしていない。
「どうやって加工したんだよ、これ」
「それは、俺の魔法で。苦労したんだぜ。この剣を造るために、剣の作り方から学んだんだからな」
「あっありがとう、レイズ」
レイズから剣を受け取ると、しっくりとくる感じがした。
「うん、似合ってるな。さて、これ以上引き留めても悪いしな。最後に」
「俺はもっと強くなる、だから、サトルお前も、俺以外に負けるなよ!」
「っ!あぁ、もちろんだ!」
レイズと拳を合わせた後、背中を向け俺は旅に出た
「とりあえず、まずはこの先の人間の街に向かうか」
アロン達の元を、離れてくたびにずっとくすぶっていた復讐の炎が大きくなっていくのを感じながら、今後の事を考えた。
三日後、一番近い人間の街に着いた
「やっと着いた。早く休みたい」
入り口に近づくと
「止まれ!ここに何しに来た?」
「冒険者になりに」
「では、この水晶に」
言われた通りに、手を置くと水晶は青く光った
「よし、犯罪歴はないみたいだな。ようこそ!ハリッドの街へ!」
無事に、街に入れ。ひとまず宿をとると、早速冒険者ギルドに向かった
空いているカウンターに行き、無事冒険者登録を終え、帰ろうとした時近くで話していた冒険者の声が聞こえてきた
「なぁ、聞いたか、勇者トールまた、街を救ったみたいだぞ!!」
「聞いた聞いた!それに、聖女ケーラもはやり病に苦しんでいた街を救ったって話だぜ!」
「かー!!!さすがだな、勇者様と聖女様は!」
聞いた事のある、名前が聞こえてきて、平常心を保つのに苦労した。俺の家に火をつけたやつら、たとえどんな理由があったとしても、許すつもりはなかった。
「だが、その前に村の奴らに復讐するの先だな」
俺のつぶやきは、誰に聞かれることもなく空気に溶けていった
そして、更に三日後
「久しぶりだな、ここも、五年ぶりか」
5年前と変わらない、風景に感慨を抱いていると
「おや、ここの村にまた冒険者様ですか」
どうやら、勇者や聖女が出た村として少しだけ有名になったいるみたいだ
「案内が、必要なら私がしましょう」
「いや、必要ない」
「おや、一度来たことがおありで?」
「いや、来たことはないな」
「???」
「俺は、ここで育ったからな」
そう言って、被っていた火傷の痕を隠す仮面を外すと
「お、お前は!!」
「思い出してくれてありがとう。そして、死ね」
『分解』
スキルを発動させ、目の前にいた村の住人は分子レベルまで分解され、死んだ。
「まずは、一人」
それからは、俺を見て反応したものを殺して周った
「お前はサトル!!」
見た事のある、女に名前を呼ばれた
「お前は・・ケーらの」
「生きていたのね、この、悪魔!!」
あんなに、優しかった。ケーラの母親は、あの時と同じ目で俺を見てきたが。もう、怖くもなくただただむかつくだけだった。
「お前のお望み通り、俺は悪魔になって戻ってきたぞ」
「は??」
そこで、後ろから
「逃げろ!ミラ。そいつは、村の奴らを殺して回ってる!!」
「何を言って・・」
『左腕は折れている』
バキっ!!!
「あぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ミラの左腕は、何もしてないのに変な方向にいきなり曲がり、叫び声を上げた
「次は右足」
『右足は無い』
「あれ?私の右足!!右足がっ!!!!」
いきなり、自分の部位が無くなった事にパニックになり狂ったように、右足があったところを触っていた
「このっ悪魔!」
「・・・・悪魔にしたのは、お前たちだよ」
『人間ではなく、ゴブリンだった』
次の瞬間、ミラは身長が縮み、肌色が緑色になり顔が醜くなりゴブリンになった
「良かったな、これでお前も悪魔の仲間入りだ」
「ギャ⁉ギャギャギャギャギャギャ!!!!」
「何言ってるか分からねぇよ、ゴブリン」
「うそだろ、人間がゴブリンに・・・」
後ろにいた男が、逃げよとしたので
『お前もゴブリンだ』
二体目のゴブリンが生まれた
それから、村の中心に村人全員を集めあの時関係なかった子供以外全員ゴブリンに変えた。その様子を見て泣き出す子供達に、ここ数時間の記憶を消し俺は村を出た
よく素振りをした、場所にたどり着き座りこんだ
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ流石に、魔力の消費が激しいな、人を扱うと」
アロンの所にいた時、母さんをいきなり蘇生させるのは失敗のリスクがあり怖かったので、小さなネズミで試した所、意思のないゾンビが出来上がった。しかも、体はちぐはぐで綺麗な形でもなかった。
どうやら、しっかりと人体の特徴、細胞までの再現、そして魂の構築をする必要があるらしく魔力が今以上に必要だという事が分かった。それと、同時に人の身体に詳しくなるための勉強もした。その、副産物として、分解をするときに効率的になり使う魔力が減った。
「けど、まぁこれで、一つ目の復讐は終わった。残るは・・・」
太陽が沈むのを見ながら、真っ赤になった空を見上げた。
後日、ゴブリンに支配された村が勇者と聖女によって解放されたらしい。そのゴブリン達は、気味が悪かったと二人は話していたとかいないとか
最後まで、読んで下さりありがとうございました!
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