ページ14 プリントリレー
ポテポテっと 登校あるいていく
ようー と おはー と およー
とあいさつ
席つく、と すぐねる
これはいつものこと
瞬間的に、放送室 昨日きちんと閉めたかな とか思いつく
ふと 陸上やるには、肌寒くないかな とか思いつく
うん、この前の返事は あいまい過ぎた とか思いだす
なぜだか少し反省
おー 隣から 肩をつかれたから、みると 前からプリント
サッと うしろに プリントリレーする
あれ、いまみてたのかな と目が会う子
そういえば、お昼 よくいない子だ
つかれたみたいな様子 よく気になる
昼食過ぎて 鳥が歩いて 運動部は ありな天気
授業のグループ課題になり 席の位置 移動
目が会う子、様子 きくのは 少し難しい気がする
授業ノート、より難問かも という気がする
陸上部ではなく、たしか文化系 だったような気もする
日直のキレイなノートに 弾まない音
放課後、日直日誌戻しに 扉をコンコンコン叩く
お辞儀してから 廊下にでる
日直の子に あの子のこと きくと微妙な空気
きかない と ふと気になる
じゃねーと、放課後 その子をみつめつつ
キミなら、どう言葉を探す
と ふとめぐる
走るキミなら、どう探す
どう あたる
曲がり角の この廊下で
怖れず きみはどう向き合う
よし話してみよう、話しかけよう
きみなら きっと 何かをみつけてくれる
話してみよう きみのように
きみなら きっと
ふとプリントの受け渡しのときに目が会った子
様子を聞き出そうか、そのまま過ごすか
迷っているときみに背中を押される、
とそんな気持ちのエッセイです。