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何故二刀流は剣道で流行らないのか。剣道の試合にて竹刀以外の武器が使われることがないのかを愚考してみる。(過去の活動報告返信記事などから改稿)【2021/04/21】

 筆者は一度中国武術の二刀(短竹刀二本を使ってもらった)と対戦したことがある。

 なんかクルクル回転するしフットワークで左右から揺らしてくる。


 強いというか対処法が考え付かなかった。普通にボコられますた。

 筆者が弱いのは当たり前田のクラッカー(※藤田まこと)としても、とりあえずそのような体験から二刀流が弱いとは筆者にはとても言えない。


 現実問題として日本の剣道ではルール上、『二刀流は特に禁止されてはいない』。

 強そうなのにこれはどうしたことか。



 防具の上からぶん殴っても大怪我しかねないサイを剣道に持ち込む暴挙はセンセだけとしても二刀流はもっと流行ってよくないか。

 ここからは話を変えて剣道における二刀流の話をしたい。



 読者さんが二刀流をイメージしたとき『たぶん近いな』という殺陣が実は国内映画にある。



 それは『るろうに剣心』だ(※一刀だが)。


 多数相手に回る飛ぶパルクールするスライディングタックル(※スライディングはうろ覚えなので確認必要)する。京都大火編では弥彦君までスライディングで股下くぐっている。実は小柄な人物からすれば股下潜り抜けは結構実用的だ。主に逃げながら攻撃できるし敵の視界から逃れられる。京都大火編では薫殿の長刀と弥彦の木刀と違う間合いでお互いを補完しあっているのも大変よろしい。


 ただ、映画だからいいがあの動き、ふつうなら脚を切るし刀である必然性はない!


 自身が危ないのでかような無茶な動きはお勧めできない。

 でも少し曲がった鉄の棒を扱うアクションとしては大正解で自分はあの映画のアクションは大好きである。


 個人的な趣味だがラスボスが吉川晃司なのも大変良かった。


 いや、最後の敵超能力やろ! 剣道で対抗できねえよ!



 これが『忍者ハットリくん』のアニメ版ならケンイチがケムマキの忍法金縛りを視線を合わせないことで防いでいたが少なくとも藤子不二雄A時空では金縛り封じは剣道のうちに入るらしい。



 ハットリくんはギャグ漫画としても、問題はるろうに剣心だ。原作では飛ぶ奴がいる!


 これは武術……といっていいのか。


 漫画『ワンピース』のゾロみたく読者様が持つ剣が何本あるかは知らんが飛ぶやつに剣は届かん。


 島本和彦先生の漫画「レッドカード」の先輩方が「のまなきゃやってられねえ」と炭酸がぶ飲みの心情がわかる。


 そもそもるろうに剣心はガトリング砲が頻繁に要所でヒャッハー! なキャラクターと共に出てくる時点で。


 え? るろうに剣心はさておきスポーツ漫画の『レッドカード』には何故敵が空飛んだり先輩が炭酸がぶ飲みするのかって? 未成年が酒飲んだら不味いだろ。漫画として。「先輩。そんなに炭酸呑んだらお腹壊しますよ!」でクッソ笑った。あとこの世界は普通に空を飛ぶサッカーサイボーグが味方にいる。


 まぁ本稿は架空武術を扱うし空を飛ぶのも二刀の補講に……なるのか?

 別項目で扱うべきなのでは……。サイとも関係ないし……。

 うん、完全に別項目だ。ささっと切り上げて本題に戻ろう!


 これら『飛んだらルール違反じゃないけど脱法』も「型」なのでしょうか。スポーツマンの皆様ご意見ください。


 何故二刀流の話なのに『ルールで禁止されていないから飛ぶ』話が出てくるのかは以下で説明したい。


 実は使い手がいない他に審判や対戦相手の心象を悪くする文化的要素や法律にはないがこれは脱法行為という位置付けに近いものがあるからだ。


 例えば剣道だと上段に構えられると侮辱されたとキレる人が一定数いる。その上で語るべきであろう。


『何故誰も二刀流をやらないのか』


 実は一時期剣道でもめっちゃ流行ったらしい。

 団体戦で引き分け狙いにするためにガッソリ防御に使われたのである。


 現在はルール改正もあって使われない。

 短竹刀側の攻撃はポイントにならないし竹刀側で攻撃しても片手うちではどうしても旗が上がらない。


 どっかの国の二刀流剣術みたいに舞うように回転していたら『相手に尻向けている』として審判にふざけるなと叱られるであろう。


 剣道は『当たる』だけではなくて『決まる』必要がある。簡単に言うと『かいしんのいちげき』である。


 ドラゴンクエストIIの主人公もょもと君は基本コマンド『たたかう』そのものが必殺技(※クリティカル率が異様に高い)であり最強奥義であり基本行動であるというボタン連打で既に強いワケのわからんチート男だ。



 彼は『はかいのつるぎ』と『はやぶさのけん』を同時に使って回復効果のある『ちからのたて』も使い『ひかりのけん』でマヌーサも放って『いかづちのつえ』などでで大暴れする。そんなことしなくてもボタン連打で最強なバケモノに近づいちゃいけない。


 実際近づいた奴は破壊神なのに破壊された。



 剣道の手傷を負わせてダメージを稼ぐことを良しとしないのは、果たして新撰組の『局中法度』の影響かと活動報告返信にて質問された。かの司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』では「手負いの敵を逃したら切腹」という凄まじい項目を追加しているらしいがそれはやりすぎではないだろうか。


 流石のシドー様もそんな局中法度を採用しているもょもとと出会ったらパルプンテを待たずに必死で逃げるであろう。


 うん? これってドラクエIIというより妖怪くびおいてけ(漫画『ドリフターズ』)じゃないか。逃げるしかないな。


 余談だが大将首を取るのが名誉で取った首は丁重に扱うのは『文明を持つ首狩族』である日本人の文化だが、他の一部首狩族には『最も守られている女子供の首を狩るのが名誉』らしく、この辺にも文化の差を感じると言いたいが筆者はどの部族か知らないのでこれもインターネットの都市伝説かもしれない。



 さて、本稿では何度も述べているし今後も述べるであろうが物事はテカイ強い数が多いが有利であり、武道は基本が強ければ普通に強い。


 小細工は打ち砕かれる。

 生兵法は大怪我の元だ。


 筆者が昔書いていた話に登場する『ロー・アース』君は二刀流を使うが主に雑魚狩りに用いている。


 同じく空手の訓練と称して北海道のヒグマと白熊のハーフに挑み捕食されて転生した『遥マコト』君は空手の延長でサイを用いて戦う。


 前者は状況判断で適切な武器を使いわけているだけであり、後者は素手術以外の才能がないと自覚しているので補助武器として用いているだけである。


 つまり、二人とも酔狂や使いたくて二刀流を使っているわけではない。



 場合によって上段構えと同じく侮辱や巫山戯ふざけているという非言語メッセージになりうると書いた。

 現行ルールではほとんどポイントにならないとも書いた。


 それでもルール上は使えるのだ。何故今剣道で二刀流を使わないか。


 ここはもともと二刀使う流派が無いし教えられる人も少ないから我流になるからであるとしたい。


 競技人口が圧倒的に多く、技術体系が確立されている術と我流ではそりゃ前者が勝つだろうよ。



『どう対処すればわからないが弱い』



 これが剣道の世界における現在の二刀流の地位だと思うが『技術体系が確立されれば強くなる』のは世の常であり、競技人口が増えれば技術は磨かれる。



 子供たちが遊ぶスポーツチャンバラやVRゲームであるライトセーバーや音楽ゲーム『ビートセイバー』の世界なら普通に二刀する子もいるのだ。



 剣道がオリンピック競技化したら二刀流を採用する国があるかもしれない。


 国単位で研究すると三年で今の技術に追いつくかもしれない。



 個人的には(採用されてしまった空手含む)剣道のオリンピック競技化には反対の立場だが日本があえて研究していない二刀流で大暴れな国の出現などの愉快な妄想を抱いてしまう。そのころには日本の剣道ルールはガンガン国際ルールに負けてしまっているだろう。


 活動報告返信によるとフェンシングは電気判定用の銅線を不用意に人間に巻くと反則になるらしい。

 それと比べて『決め』ないと勝てない剣道はそもそも土台が違う。電蝕したらヒットとしてポイントは合理的と言えばとても合理的なのだがなんか違う気がする。あくまで個人の感覚である。

 電気判定が導入された場合でも人工知能に『一本』が理解できるか筆者にはまだわかっていない。



 ルールで合法、精神的に脱法な二刀の短刀側はほとんど一本ととられない。柔道のような『技あり』すらない剣道にスポーツ化が向いているかは疑問の余地がある。


 確かに『一本』というとても不明瞭な判定がなくなれば圧倒的に競技人口が増えるので日本と韓国二強ということはなくなるだろう。


 しかし、水泳だと平泳ぎにバタフライで泳ぐ選手が登場しても外国ならば『いや、これは平泳ぎちゃうやろ。バタフライって新種目ならええで』と認められたが、日本の場合背泳ぎで『これはバサロという新種目やで』ができなかった。



 そのような国の『剣道』が現行ルールのまま国際的に理解されるかは甚だ疑問である。


 剣道が『KENDO』になったとき、クルクル回る剣士が見れるかもしれない。


 剣を地面にさして軸に高く飛び上がる。また蹴りも出す戦い方を自国から持ってくる国がある可能性が無いと言えない。


 ここで『正面切れ』とか『尻を向けるな』とか『は?! 勝つための技術だろ!』とか普通に反論来るだろう。


『それお前の国の剣技やろ! 剣を踏み台にするとかあり得ん! 別種目作れよ!』


 などと抗議しようものなら『日本のNINJAは刀で壁登りするだろうが!』とか反論されることもありえる。



 筆者は疲れ切った時に竹刀を杖代わりにしていたら先生の竹刀で杖にしていた竹刀を弾かれた経験がある。

 日本の武術は『武道』なのでちょっと……いやかなり西洋的な合理主義と遠い部分があるのだ。この辺は『空破斬』を語るときにでも取っておきたい。



 国際ルール化の悪影響が酷い例として活動報告返信によると最近の柔道が挙げられる。


 一時期、諸手狩りという名のタックルが横行し、ようやく立ち技主体になったかなと思いきや、今度は捨て身技厳禁というか、足を先に取ると、反則扱いになってしまったらしい。


 体重60キログラムない筆者にはたとえ嘉納治五郎に転生してもまともに組んでから百キロある巨漢を投げるとかできそうにない。『ジャケットレスリング』に改名すべきである。


 だいたいオリンピックを目指すしか目的のない筋肉ゴリラばかりやる競技になっているから柔道をサラリーマンが急にやりたいと思っても町に柔道教室がないのだ(偏見)。

 冗談抜きで誰でもできる、子供でも大人を出し抜ける空手や剣道の道場の数を考えて欲しい。ジャケットレスリングなら素直にレスリングを教えるべきである。


 オリンピックメダリスト古賀氏は『楽しむ柔道』の普及に努めたという。セクハラと暴力と扱きじゃ生徒が集まらない。漫画『どるから』の館長を連れてこい!


 まあ柔道はもういい。筆者は柔道について詳しくはないのだ。詳しい方々がなんとかしていくであろう。



 神事である相撲はまだしも柔道ひとつ守れない日本に国際ルール関係を期待するのは厳しい。


 国際ルール関連での余談だが「やり投げ」種目はあまりにも飛びすぎるので安全と競技場の確保のため飛ばない槍に改正されている。剣豪宮本武蔵をリスペクトする者は海外にも、いや海外にこそ多い。国際ルールにのっとった『Kendo』が二刀流やジャンプ、蹴りやパンチに支配される日も近いかもしれない。


 蹴りも入れろとか投げ技もアリだろとかそもそも年齢制限おかしいだろという指摘もある。でも武を通して道を説く分野だから勝ってガッツポーズで失格とかもある。


 国際化ルールにすると各国全力で勝ちにくるし、ルール改正も全力で言ってくるせいで本来の伝統は考慮してもらえなくなる。しまいには『うちの国が起源だから』とか言われてしまうだろう。



 まほうけん

 にとうりゅう

 みだれうち


 とりあえず魔法はやめようぜ。



 そうして『そもそも武器いらんやろ』とか、『俺は素手で出るぞ』とか、『蹴りを出したる。今成ロールすっぞ!』とか言い出す奴も出てくるかもしれない。剣道にスポーツチャンバラよろしく薙刀サイ杖弓ガトリングガンなどなど強いからと持ち出すともう原型がどこかに行ってしまう。


 最終的に二刀流でも文化の尊重でも何でもない話になった。


 このような放言すら、各国の文化伝統を無視しスポーツによる明解化、統一という大義名分お題目を抱え、おのれの宇宙を燃やしてビックバンできるような人々にとっては些細なことであろう(棒)。


 それは『聖闘士星矢』や! 聖闘士星矢と『キン肉マン』は武器禁止と言いつつコスチュームの一部だからセーフというガバガバルールだが、我々は銀河大戦を中学生の殴り合いで決める神々ではない。


 ルール無用の悪党に正義のパンチをぶちかますのは『タイガーマスク』。プロレスではパンチは基本反則である。


 ルール無用で叱られないようルールそのものを弄ろう!

 なろうチート主人公でもダッシュで殴りにくる。

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