お金【2021/05/29】
身近にあるもの(民具)を武器もしくはその代用にすることにあたって、我々の人生をも左右する最も恐ろしいもの、すなわちお金を語りたい。
単純に有事には鋳潰して使う方法がある。
銀がモンスターに有効な世界ならば貴金属の価値を一定に保つのは極めて平等なシステムだ。
どっかの国は世界有数の銀山持っていたけど関税自主権なくて格安で持って行かれた挙げ句、今は鉱山閉鎖の憂き目にあっているようだが歴史には詳しく無いのでこの辺にしておきたい。
現代社会に銀の武器しか効かない、戦車でも敵わない、襲われ死傷したらゾンビホラーよろしく敵の一員になる、知的かつ組織的に戦える狼男の集団が現れたら恐ろしいことになる。
狼男たちと戦わなければならないのに銀の買い占めが始まり投機的に価値が上がる。狼男たちも自衛のため銀を買い占める。
資本力の無い国、弱いものは片っ端から死に狼男たちにとって変わられていく。
ーー陸上自衛隊第三師団、第三連隊普通科、一等陸士『遙かなた』はいじめられていた。その地獄の日々は天国だったと今では思う。
古の生贄を求める神々の復活。神に見捨てられても結束できず銀を求めて争う人々。
モップを彼女に押し付けて笑っていた士長は顎から先がなくなっていた。逃げようとした三曹も、失禁しつつ敢然と立ち向かった、かつて彼女を何度も打ち据えていた二曹も化物に食われて彼らの仲間になっていく。
彼女を救ったのは偶然言葉を交わした可愛らしい少年。
彼の名前は飯島真澄。銀のペンダントを小さな槍に引っ掛けて『狼男に不敵に微笑む。彼は自らを『ピート』と呼んだーー
ーーボツ作品の話はさておき、『仮面ライダー555』のオルフェノクはごくごく稀にしか犠牲者をオルフェノクに出来なかったが、アレが上記のように『バイオハザード』のゾンビに匹敵する感染力があればスマートブレイン社は人間社会に潜伏する会社組織ではなく国家以上になっている。現に映画版の世界ではそうなっているらしいが未見なので発言を控えたい。
しかし銀貨本位制を採用しておけば『資本力=銀貨』の数になるので銀の暴騰に歯止めが効く。
国家が銀を管理し、有事の際には国家が騎士団を銀で武装させてモンスターどもを叩き潰す。
銀の武器しか効かない魔物が実在する『ソードワールド』では銀貨の仕様は大陸規模で各国統一されており『ガメル硬貨』と呼ばれているようだ。
この世界では銀の武器価格は一般武器のたった五倍。
銀が豊富なのもあるが、銀が貴金属的価値より有事の兵器や資金の根拠となっており、ある種の国際協調がなされているとも言える。
さぁ、そのようなことは一度忘れてみよう。
最もショボい使い方として、お金を鋳潰さず使う方法を民具を武器とする視点で語ってみる。
1 投げる。
投げつけて攻撃。
当然コインの質量はとても軽いのであまり武器として使えるものではないが、雷や重力系、風系能力との併用で質量武器として機能するようになる。
風で吹き飛ばしても転ぶだけだが(軍団単位なら足止めとしてとても役立つが)ストッピングパワーを求めるなら何か軽いものをその能力に交えて大量かつ高速で叩きつけることをお勧めする。
重さ×速さ=運動エネルギーなので風のような『エネルギーは膨大だが個体への攻撃力に劣る』能力におすすめの運用である。
野村胡堂の『銭形平次捕物控』では銭を投げつけて敵を鎮圧する特技を持つ親分(※ある種の政府公認ヤクザ。あるいは私掠船的な犯罪者には犯罪者を当てて対応する手法)平次親分の冒険だが、大昔のアイドルドラマ『花のあすか組』のようにコインを指弾(※男塾シリーズなどにも類似の技あり)として放つ方法もある。
通じなかったとはいえ人間型戦闘ロボットとも戦うのだからかなり強い。
というより何故アイドルドラマで『ターミネーター』なのか。昔のアイドルおかしい。
未見だが『とある科学の超電磁砲』という作品では電気を操る能力でコインを武器にする人物が登場したりするようだ。
あとで述べるかもしれないが、投石機という道具は世界中に存在する。紐の真ん中に石を入れるポケットがあり、力より運動効率を高めるという実に単純な道具だが、盾を持てる利点がある。
NHK大河ドラマでは弓を撃ち合うが、実際のところは印字うちと言って投石機や手を使い石を投げ合っていた。
投石機にコインや尖った釘などを大量に入れて解き放つことは空気抵抗と運動効率の問題からばらけて飛ばないが普通に有効な攻撃である。
投石機は石を一つ投げる場合ならば空気抵抗と飛翔体の重さもあって投槍器どころか下手な弓より射程は長い。
それだけではない。聖書のダビデ王とゴリアデの逸話が示す通り子供でも巧みに使える。
間違えてもコインケースにコインを詰めて投石機で投げようと思ってはいけない。氷を投げた方が後始末しやすいものの。
変わったところではゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズでは『ぜになげ』というアビリティが存在する。
かなり凶悪な威力を発揮するコストパフォーマンスに優れた、かなり序盤から使えたりする優れたアビリティである。
2 財布に入れて紐でぶん回す
漫画『Mr.ボウイ』(※漫画図書館Zにて無料公開されています)という漫画では童顔なので女装や少年装が似合いすぎる主人公が現実世界では禁止されている囮捜査を行い、あるいは潜入捜査官として活躍する。
当然ながらか弱い女の子を装っているので持てるものに限りがある。
ジェンダー的問題になってしまうが女性が使うバック類のサイズを思い出して欲しい。驚異的に小さい。
化粧直しと財布と携帯電話が入れば御の字だろう。
大型銃器で武装などできそうに無い。
主人公の美形さはそのまま武装の貧相さに結びつく。
女装をしているせいで大きなバックは使えない。
胸や股間を押さえるシリコンに防弾措置を施すくらいだろうか。
現実世界でも0.40口径を至近距離で受けたものの豊胸のおかげで歩いて病院行って一命を取り留めたカナダ人女性がいらっしゃる。
(※0.40口径はさておきソースありhttps://www.afpbb.com/articles/-/3279850?cx_amp=all&act=all)
他にもシリコンインプラントのおかげで溺死を免れた方もいる中、うつ伏せ寝でスマホいじっていたら乳房シリコンが潰れて病院行き、逆に飛行機で乳房が破裂しかけた方もいるようで難しい。シリコン万能すぎだが、今回はコインの話であるので閑話休題。
そんな彼でも可愛らしい紐付きコイン入れの中に五百円玉を詰めたコインケースをいくつも入れておくのは可能だ。
本人は『流星コイン錘』と呼んでいるが、オリジナルの流星錘は打撃と紐による飛び道具の特性を併せ持つ、携帯性に優れて単純だが凶悪な武器である。
兵士の武器としても採用されていることから習熟していなくてもある程度の効果は保証できる。
どれくらい有効?
練習用アルミニウム製のものですらコンクリートブロックを破砕する。
え、ちょっと引く。
微妙に紐が伸び縮みするのもいい。紐を短くしておき、有事に伸ばして使う結び方もあるが、ロープワークや逮捕術、縛り文化などは別項目としたい。
クボタンことヤワラスティック(※鍵束に尖った金属棒=ベルト挿しを連結したもの)もそうだが武装解除を求められる世界ではこういう装備は大いにあり得る。
3 そのままの用法。
握り込む。拳の中に握り込んで重さと握りを強める方法と拳を作って人差し指の関節と親指の先で保持して突き込む方法がある。クボタンもそうだが鍵やコインを武器にする手法はそこそこ見受けられる。
4 ファンタジーならではの変わったところ。
中指の関節による一本拳に握り込み、打撃を入れたのち浸透勁のようにして魔法を発動し、魔法攻撃を実体弾にしてショットガンや対人地雷的にダメージを与える。
ただ、現実世界で知られるいわゆる浸透勁は銃弾におけるホローポイント弾のような力の伝わり型らしいのでこのように伝わるかは定かではない。本稿はあくまで創作世界におけるコインの運用法を扱う。
浸透勁は創作が生んだ現実世界には無かった定義らしいが、これが現実世界でもできる方はどうか検証してください。
多分コインを握り込んでめっちゃ強く投げたような伝わり型になると思うが、あくまで仮説に過ぎない。
以上技の概要を具体的に述べる。
親指を小指と薬指で思いっきり握り込んで中指第一関節を親指に当てることで接触面積が極めて小さい拳を作ることができる。
漫画『真島くんすっ飛ばす‼︎』では『鉄菱』と読んでいる。
同作品では中指一本拳からそのまま手のひらを膨らませた形による浸透勁のような技を放ち、さらにもう片手で補強することで三重の攻撃(うち二回は鎧無効で内臓を揺らして攻撃)としている。
この漫画では踵による打ち掛け蹴りを相手のアキレス腱に叩き込む『投げ』も存在し、魔法がある世界なら格上殺しにかなり有効だろう。
中指にコインを何枚か仕込んで中指一本拳。これだけで充分すぎるほど痛いが、そのまま浸透勁では所詮体当たりの所、魔法のような不思議技を使って対人地雷の手法でコインを叩きつけるならば、鎧つけていようと物理と小規模の爆破で敵を内部から粉砕できる。
ついでにもう1発浸透勁を叩き込むのもいいだろうし、柔道の膝車や前述のアキレス腱狙い(漫画では『水蜘蛛』)も有効だろう。
小さなコインとて使いようなのだ。
まあ手投げ武器、特に携帯性が重視される貨幣は質量が決定的に乏しいので、マントやジャケットを振り回すだけである程度無力化できることには留意してほしい所だ。
現実世界では南洋の超巨大石貨という例外もあるが、あの辺は『押し付け合う』文化らしいので別作で語れることもあるだろう。
では今度はお金そのものについて少し語りたい。
というのもお金は言語が異なっていても取引が成立する、すなわちコミュニケーションという本稿のテーマに沿うものだからだ。
上記の運用に含めなかったが中国には『銭剣』(せんけん)という呪術武器が存在するらしい。
一時期流行ったキョンシーホラー映画『霊幻道士』などで登場した。
もちろん実用できないが、金銭欲を邪とする価値観と違い、多くの人の欲望に触れた古銭は生の人間の欲望、生命力を表すと言って良いだろう。
(※歴代皇帝の名前や四角穴が縁起良いなどちゃんとした理由もあるようです)
お金は実に面白い特性を持つ。
完全に個人的な私情、例えば『レストランの予約に遅れる』によって歩道を電気自動車で爆走し、一般人を轢き殺しておいて『ブレーキとアクセルの区別がつかない車を作るメーカーが悪い』としたどっかのご老人でも、お金が有れば日本社会で買い物はできる。
つまり、お金は誰からも嫌われ、コミュニケーションを絶たれ、言語すら通じない相手とも大きい視点で考えれば協力し合える環境を与える。
いかな人間でも逮捕拘束でもされていなければ衣食住、ひいては生命や配偶者をも与えてくれるものであり、個人レベルでは最も憎むべき敵すら社会システムとして救ってくれる本質的に良いものである。
自分の娘に婦女暴行を働いた輩であっても、気づかなければお金の取引はあり得る。メルカリでの売買とか。
つまり、悪人であっても再出発を支援してくれるお金(現金)は本質的によいものである。
人間は穀物貯蔵により、無産階級を養えるようになって効率化を進めた。やがて人々は農閑期における大規模な公共工事を可能とした。これも穀物のおかげだ。
さらにお金が有れば敵対者同士でも第三者取引を通して社会が協力体制を取ることができるようになる。
凶悪なモンスターに立ち向かい、あるいは兵士を率いる貴族や軍が外敵に立ち向かい、公共工事を行い、奴隷や労働者に賃金を支払う。
中国は『戦国策』『三国志』の舞台となっていく春秋戦国時代はそんな時代だ。
国家イデオロギーがまだ無い時代、ダンバー数を乗り越えるべく思想が生まれ宗教は『信仰』から『社会の在り方』へと変わっていく。人々は社会の一員として溶け合っていく。
一部の富豪や武装勢力や宗教団体がそうやって公共工事を行なっていた時代において、人々は高利貸しや宗教団体や貴族からお金を借りて事実上返済不能な借金に縛られて生涯を終えていた。
しかし、貧しい人々が貯金を行い、それを複利による雪だるま式で増やしつつ、堅牢な金庫によって資産を守る銀行と保険制度の実現によってこの状況は大きく変わっていく。
貧乏人が銀行という第三者を通して金持ちにお金を貸して金持ちが事業し、庶民の給料は口座に振り込まれ、その信用額にて貸し付けが行われて実際の現金額以上の事業が行われる信用創造、つまり銀行制度が機能すれば貴族制度は不要になる。
富の分配は新階級を生み出し、民主主義成立を支える力となった。
規模の拡大を続ける人間の経済活動は国家間の戦争すら抑制する事態を引き起こすようになる。
現実の旧国連はスイスジェネーヴに本部がある。
今なお欧州本部として世界2番目の規模を誇る。
私事だが筆者は学生時代『スイスは平和国家であり、日本はスイスを見習うべき』とアカ教師たちから教わったが、実際のスイスは天然要塞に守られたガチ山岳武装傭兵国家である。
戦争仕掛けられなければ暇人な男どもを輸出すればいいじゃない!(※めだまぐるぐる)
まあ産業革命以前のヨーロッパは傭兵にまともな給料を支払うこと等できなかったし、そもそも正規軍を維持する能力すらなかったのだが。
詳しいことは『傭兵の二千年史』を読んで欲しい。
のどかな『アルプスの少女ハイジ』の世界観だがアレは戦争で死んだ人々を救済するために執筆された2次創作小説らしい。
寡黙なオンジ爺さん(※近年では名優ブルーノ・ガンツが好演)は元兵士である。
有事となれば全国民が武装して組織的に反撃できる。
こんな国に攻め込むバカは痛い目に遭う。
なんせ農地すらほとんどないのだ。
何もない山山山。奪うメリットが「道』くらいしかない。
凶悪な山岳武装民。どこのグルカ。
実際、グルカと呼ばれる諸民族も兵士の輸出産業が大きな役割を持っている。かたや銀行かたや麻薬と少々、いやかなり世界的に見てやばいのだが。
麻薬と経済の話はあえて語るまい。
どうしてもという方は砂糖の話含め『炭素文明論』でも読んで欲しい。Kindleですぐ読める。
もしあなたが長文を読むのが苦痛な方なら『砂糖の世界史』を歴史入門書におすすめする。こちらは児童新書なので図書館に行けば読める筈だ。
それに代わる余談だが『謎のアジア納豆』『幻のアフリカ納豆を追え!』にて著者高野氏が述べているが、山岳民族が枯草菌などを用いたタンパク源や調味料を持っているのは実は結構世界的らしい。
ハイジもめっちゃチーズ食べていたね。あれは乳酸菌だけど。
さて、スイスの話だ。どんな素性の怪しい金でも保護するがあるとなると、迂闊に攻めようものなら自分の預金証明が灰になる。
そんなどの国にも属さない国、滅ぼすのはできなくもないが痛い目を見るのが明白な国が傭兵を主要産業にしているとどうなるか。
銀行はホラ、目の前にある。
答え。
各国の大使館が置かれて、お互いの預けたお金を銀行で引き出し、スイス人を雇ってお互いの金で戦争する。
あれ?
自作自演?! ヨーロッパ人なにやっているの?
仕方ない。スイス国内で外交も戦争も解決するのだから。
あと、各国王族は政略結婚により混血に次ぐ混血で同じ血筋と言っていい。
そりゃ旧国連本部はジェネーヴにできるよ。
ちなみにヨーロッパは2021年現在でも欧州連合という形でしか統一出来なかった。近年ではナポレオンやヒットラーなどなどがいたのにだ。
人類は自国を攻撃する資金を銀行を通して敵国に貸すようになった。
うん。だから戦わなくなる。
同じ金持ちで島国で凶悪な戦闘民族でも、日本とスイスはかなり違う。
島国で日本海に守られ、建国以前の内戦で混血が進み、言語が事実上統一されている日本は基本国内で完結を目指すからだ。
間違えてもスイスを日本のように戦争無くなったからと刀も銃も無しにしてしまう変わり者どもと一緒にしてはいけない。
しかも歴史上2度もやっている。だめだこいつらおかしい。
利害関係を調整する第三国による平和のあり方は創作世界にもある。
ネットゲーム『ファイナルファンタジーⅪ』では古の技術を持つ『ジュノ大公国』を中心として存在する三国が舞台となる。
この専用ブラウザであるプレイオンラインも面白いもので、パソコンでもプレイステーション2でもハードを超えて運用でき、コンビニの配送網を利用し、電子書籍リーダーとAmazonとSNSを合わせたようなものをこの時代に生み出そうとしていた。どのサービスもこの時代にはまだ普及していない。
ゲームを通して世界を統一せんとするスクウェア社の野望を垣間見ることができるがご存知映画でコケてENIXと合併した。
プレイオンラインの話は誰かが語ってくれるだろう。ではファイルファンタジーⅪの世界の話だ。
隣接する三国所属冒険者は魔法タグである『シグネット』を付与され、彼らがモンスターを倒した人類貢献度によって三国は支配領土を平和的に取り決める協定が存在し、通貨は統一されており三国は内心どう思っているかはさておき、人類の危機に対しては概ね固い結束を魅せる。
見せるのではなく魅せる。
まあナジくんみたいな普段門番している子でも一般的に考えれば英雄だし。
この世界の冒険者はシグネットを受け各種クリスタルに対応するモンスターを倒すことで魔法資源であるクリスタルを得る、
国家から評価ポイントである個人戦績を得ることもできる。
中国の評価ポイントのようにお金代わりになりランクに応じた装備を得ることも可能だし、個人でも所持品を世界規模の国際市場に放つことが可能だ。
現実世界のAppleは各レコード会社に『圧倒的に美味い話』を持ちかけ、彼らを買収する無駄金を払うことなくコンテンツ使用権だけ手に入れて統合を果たした。
あるいは現在アップル製品用アプリの収益を徴収する様から『デジタル課税』と一部から揶揄されている。
アップル社やTwitter等の影響を逃れるためにファイアウォールを設置することで独自の発展を遂げた中国の人物評価システムは各種監視カメラなどと連動しており、新型コロナウィルスに罹患した人間が異性とどのような不適切な関係を持ったかを詳細には追ってクラスター追跡を可能にし、犯罪者や国家に逆らうものの排除を可能にしている。
どちらも便利すぎるのが欠点だ。
この現実世界で起きたことを予想するかのように地でいくシグネットは格下の攻撃から身を守り、敵を倒したことで得る戦闘能力向上の効果を高める機能まである。学習効果を高めているのかしら。
とりあえず冒険者にとってシグネットをかけない理由がない。そして自由意志で国家や世界の一部となる。
余談が多くて申し訳ないが、この世界の物品は手作りする以外にクリスタルを用いることで素材だけ有れば工程を省いて生産できる。実に驚異的な技術だ。ファンタジーでありながら産業革命以降に匹敵する。
ジュノ大公国のモデルはスイスだと思われるが、現実世界では自称平和国家でもアメリカの核の傘があるとはいえ真面目にそれをやっているおかしな国(※褒めている)は日本くらいである。他は武装警察があったり国民皆兵だったりちょっと本稿を見ている読者さんの中でも国籍上は『あ、はい』になってしまうので沈黙しておきたい。
しかも日本。世界に対する武装放棄を大きなところで二度もやっている。
人数が多いので内需で経済が成り立つ島国だから、侵略や侵入の危機に対してあまり労力を払わずに済むのは大きい。
そのかわり気合い入れて入国してくる者には手厳しい。
筆者幼少期は『モッコくるよ』と脅されたが、今のコは『入管来るよ』と言われたらガチ泣きするだろう。
いや冗談じゃ済まされないぞ。外国人実習生制度含め早く対策しろ日本政府。
筆者の個人的意見だか70年以上前の話を持ち出して金を要求するのは実質植民地肯定者だ。
先祖が頑張って取り戻したものを否定して宗主国におねだりしている。
そんな過去の亡霊より今日本を恨む未来の権力者を気にしろ。相手が中小企業だからと舐めてかかる『下町ロケット』の悪役じゃないのだぞ。
筆者がたまたま日本に生まれず、あるいは生まれても入管のお世話になる立場だったりや外国人実習生だった場合、まかり間違って偉くなったら全力で復讐する。お金の話から外れるのでこれくらいにする。
日本は如何にして平和を取り戻したか。
結論:暴れる奴らを外国に追い出した。
いや、結構マジ話である。
その後になっても徳川綱吉は天下の悪政とされた生類憐れみの令を出したが、そんだけ昔の日本人はヒャハーだった。
戦国時代真っ盛りや戦国時代終わって間もないころの日本武士の凶悪さは枚挙に暇がない。宮本武蔵も島原の乱で農民が放った投石にて負傷している。
戦国時代が終わっても兵士(※通勤時間の都合だが、もはや数時間しか働かずそれゆえに給料は薄給で実質内職働きをすることを許された地方公務員なのだが)である武士階級はファッションとして刀を持っていたが、桜田門外ノ変における死体の状況はかなりお粗末だったらしい。まあ実戦なら刃筋気にするよりまず殴るよね。
戦国時代の日本は武器、弾薬、兵士の数、船をも持つ世界一の武装大国であり(※本当)、世界相手に大戦争する能力を持ってはいた。
なのに戦そのものを放棄して鎖国してしまう。
これは実際のところ交易窓口を幕府に統一して国民を意図的に貧しくし、船を作らせず、戦う暇をなくしたとも言えなくも無い。
暇人はロクなことをしない。筆者のことである。
キリスト教が相手国家をキリスト教の教えで取り込んで、技術を餌にして最後は侵略という手口を徳川家康や豊臣秀吉は見抜いていたが、それより重要なのは当時最強最悪な武装集団であった武士どもだ。これを内憂外患という。
いくさからあぶれた凶悪極まりないいくさびとどもは倭寇となって各国のならず者と合流し諸国を荒らしまくる。
あるいは東南アジアを中心に傭兵となって大活躍(?)した。意外と当時の日本人は国際的なのでびっくりした。
真偽のほどは定かではないものの沖田畷の戦いにて、誰も操作出来なかった大砲を操って大活躍した黒人兵士がいたらしい。
この方が織田信長に仕えた『弥助』ではないかという説がある。創作の世界では弥助氏は島原の乱でも戦っているようだが詳しくないので省こう。
戦国時代が終わっても日本人たちは海外で大暴れした。吉田兼好は坂東武者から息子のかわいさを熱く語られる。
人間は変わる。人間は愛を知ることができる。だがいくさびとを抑え込めるにはその心の変化は些細な力でしかない。
一説ではオーストラリアまで移民したという。そんなバカな。
この話の真相はイギリスが日本で流行っている冒険小説をあえて事実として黄禍論のネタにすべく放った昔の論文である。今でも引っかかってしまう人が続出している。
山田長政がオーストラリアまで支配せんとした。膨大な宝がどうこうとあるがそんな事実は多分ない。多分。
ーー古代超文明の兵器を手に入れ、徳川の指示から離れ、世界征服を目指す山田長政。
立ち向かうは古の文明が生み出した魔銃、雷降を持つ『科学』という伴天連の妖術が生み出したる銀髪の魔女。字名するに『鈴』(りん)。
日本から飛び出した快男児、武士にして破戒僧『遥大海』(はるかなるたいかい)はひょんなことから天下取りを目指す山田長政に憧れつつも惚れた女(鈴)についた方が面白いと鈴と『おうぱあつ』をめぐる争奪戦に参加することを決意する。
日の本、明国、シャム、未知なる古の大陸へ。
後にアボシジニと呼ばれるかもしれない人々が語る伝説がここにはじまる!ーー
ーー調べるのが面倒くさいから書かない。山田長政たち日本人の資金繰りには興味あるが。
上記の通り長政さんは信長さんや実際に明を征服すべく『おまえ明滅ぼすからいうこと聞けや』を行った秀吉さんより創作世界では魔王扱いでいい。
そうならないのは創作世界での信長さんの汎用性が高すぎるからだ。
魔王になるわ、妖怪率いるわ、美少女になるわ、現代人と恋愛するわ、ブロックチェーン企業を起こすわまじ信長包囲網。いやほんと直系子孫いたら著作人格権を請求できるレベルである。
放送大学大阪学習センターでは講談師を招いて行う人気授業があるが、観客である直系子孫たちから『あんまうちの先祖、ギャグキャラにせんでくれ』とめっちゃ詰められるそうだ。
余談だが口語体小説はこの講談師の語りを文章化し、権威化した講談師どもを追放することで成立した。現在も『講談社』さんの社名が現在のライトノベルの系譜を伝えている。
中国でも『白話小説』として同様の経緯を経て今に至る。
信長さんや講談やライトノベルの話はとても面白いがこれくらいにして、山田長政を幕府がこっそり支援していたとする資料もあるらしい。
つまり、『表向きは鎖国、ヒャッハーやキリスト教徒どもをたたき出し、実際は秀吉の政策をただの個人の凶行扱いで黙認し、取れそうな国はとっとく』になった。
かしこいぞ徳川幕府。
日本では英雄になっている一部実在怪しい(※タイの資料も調べないとなんとも。ちなみに筆者はタイ語が読めない)山田長政だが、当時の日本は世界で最も優れた銃器をこれまた世界一保有し、狼煙などの優れた通信手段を持ち、さらに鉄の軍船まで保有していた。もちろん海外に打って出る造船技術まである。
地味で強力極まりない泳いで川を渡る兵士、地形を変え治水を操る土木技術まである。そしてこれら活動には全て莫大な金が必要である。
数百年にわたる内乱を生き抜いた武士の戦闘能力、資金調達能力、治水技術は凄まじく、普通に東インド会社の傭兵になっていたりする。
個人的には戦争を継続するべく気がつけば戦わなくなったヨーロッパより、延々と内戦を続けた結果、とりあえず統一が果たされれば天皇陛下さえいれば頭が誰でもお金も武器もパッと捨ててしまえる日本人のほうが好きだ。
欲望を宗教的理由から否定するより、今この世に実際にあるものを否定せず、金という命や人々の営みによって、狭間より漏れ出でるこの世の摂理を否定する『存在を許されぬ邪』をも討つ。現実世界の銭剣はただの縁起物だが、創作世界ではほぼ不死のキョンシーたちや死霊を討ち滅ぼすのはなかなか示唆的だ。
逆に評価経済と学問を名乗るインチキどもや評価システムのように人気や能力をポイントとして貨幣やランクに反映するのはすでに貴族主義や社会主義として否定済みだ。
社会主義は共産主義に進化するらしいが取敢えず有能な個人に活躍してもらう点ではだいたい一緒のようなので、もう少し資本主義の世界は続きそうである。
お金は権力。
お金は生の営み。
お金は誰も差別しない。
お金は寂しがり屋。
お金と命の営みが古の魔すら打ち払う。
個人的には『後ろの正面カムイさん』という漫画を思い出す。
本作は怪異にしか欲情しない男が片っ端から怪異に婦女暴行をする。現代版『レイプマン』である。
その圧倒的な生命(性)のエネルギーで怪異は滅ぶという『理屈はわかるけどこれがギャグとして成立する日本すげえ』な作品である。
最後酷いオチになってしまったが、人間の生命の営みは異界より漏れ出でる『存在を許されぬ邪悪』すら退け得る。
まして人々の争いや地球環境などの諸問題すらも。
ここは綺麗にまとめて終わりとしたい。
性! 性!
いやんらめえいくいくいくいく。




