下痢の雫
僕は冴えない男子高校生
今日もいつも通り電車で通学中・・だが今日はいつもと違う。
ヤバイ、腹が超痛い
下っ腹がギュルルと音を立てているのが分かる。
水っぽい液体がたっぷり詰まってるこの感覚、これは下痢だ!
昨日の夕食は焼肉だった、しかし食べきれず
生肉をラップして冷蔵庫に入れずに一晩置いてしまった
それを今日の朝食としたのがいけなかったのだ。
ぐぉぉぉ! 痛い…痛い…
ここは満員電車の中、漏らすわけにはいかない
もし漏らしたら、その後なんて想像したくない
次の駅まで耐えろ、耐えるんだ俺!
その時。
電車の速度が徐々に落ちていく
おお、次の駅に着くのか、いや…そうじゃない
まだ駅の近くには来ていない、どういうことだ?
そして電車はそのまま速度を落とし続け 止まった
車掌「ただいまの人身事故により 遺体が広範囲に散乱しているため、遺体の収容に手間取っております お客様にはご不便をおかけいたしますが遺体回収まで今しばらくお待ちください」
ちょ! やめてくれぇぇぇぇ!!
俺は限界なんだぞ、優先順位考えろ!
ここで止まり続けたらお客様はもっと迷惑なことになるんだぞぉ
止めるなぁ 俺が許す 進めぇ! すす・・・
ぷぅ~~
屁が出た、腹の中のガスがウンチに押し出されたのだろう
その時 俺はさらなる危険を知る事になる
むわぁ~~~~~
なっ!? なんだこのニオイ!?
臭い!! 臭すぎる…
周りの乗客は黙っていたが、みんな辛そうな顔をしている
なぜ屁でこれほどのニオイが?
はっ! そうだ! 確か今日食べた肉は
牛ハラミにネギをたっぷりまぶしたもの
かなり残っていたから250グラムほどは食べた気がする
タンパク質を多く含むハラミ
アンモニアや芳香族アミンを多く含むネギ
この2つが俺の胃液で溶かされミックス。その結果
すさまじい悪臭を放つ下痢を完成させたのだ
そしてそこから出るガスでこれほどのニオイ・・ ということは
原液である下痢が、こんな密室で放出されてしまったら
・・あ・・ああ・・。
いやぁぁぁぁぁぁ!! 助けてくれぇぇぇぇ
絶対に臭い ものすんごく臭い しかも下痢は音もエグイ
ぎゅるるるるるる!!
「ごふ…うぐああぁぁ」
もうダメだ・・出てしまう
そうなったら高校生活どころか人生が終わる
この先きていけない・・かくなるうえは・・
ズブっ!
俺はパンツに手を入れ 親指を根まで自身の肛門にぶち込み 栓をした
「くぅぅぅぅ」
痛てぇ・・それと同時に下痢は腸を流れ
栓をしている肛門の手前で止まった
親指の先にドロッとした液体を感じる・・
セ・・セーフ ハハッ とりあえずこのまま乗り切れば・・ウッ!!!
ぎゅるるるるる! ぶしゅぶちゅ
「いぎぃぃぃごがぁぁぁぁぁ!!」
イタイ!イタイ!イタイ!
栓をして下痢の流れを止めた事で、肛門の手前の弱い腸が圧迫され、
更なる激痛が走った。
そして手から、タラァーっと下痢の雫がしたたり落ちてくるのを感じる
がまん、ガマン 我慢だ!
俺は耐える!
耐えられる!
俺は出来る子!!
俺は無敵!
俺は…
「ん・・なにやってんだお前」
「お、おい! こいつ尻に手をつっこんでるぞww」
俺のクラスメートだ、バレた、見られた、どう言い訳すればいいんだ。
「おい 同じクラスとして恥ずかしいぞ、さっさと手を出せ」
すると突然、奴は俺の腕を掴み 力いっぱい上に引き上げた
「あぁ!!!! やめ!!!!!」
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!
ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!
「あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
31日午前6時10分ごろ
〇〇県尼崎市のJR宝塚線で緊急停止中の車両内にて
乗客の一人が便を漏らし、車内は凄まじい悪臭に包まれ
駅員らは乗客を緊急下車させた
しかし後になって
ただひとりその場で倒れこんでいる少年が発見された。
駅員によると、発見した時にはすでに鼓動がなく
白目を向いた状態だったという
警察は公共の場で下痢をした瞬間に、羞恥心とストレスが
一気にのしかかった事による、ショック死によるものではないかと
調査を進めている