介護業界人の本音
介護業界は万年人手不足です。早番と遅番を兼ねることは当たり前。下手すりゃ夜勤と早番を兼ねることも珍しくない介護業界です。(ちなみに昨日の16:00から翌日の15:00で定時なんでほぼ丸1日勤務という地獄)当然外国人労働者の受け入れは必須であり、割と戦力です。自分もなんやかんやで10年以上この業界に時には現場、時には運営側に回り、あれやこれやと考えてきましたがぶっちゃけ介護職員になるには特別の経験も資格もいらないし、どの仕事でも必要なやる気さえあれば続きます。やる気がない人間が多いから大変なんですけどね。
この介護業界。外国人も徐々に増えつつあるし、というより最早優秀な外国出身者がいないと運営できないというのが実情です。「外国人に介護なんてできるの?」「日本語も怪しいのに高齢者とのコミュニケーションなんか取れるの?」答えは明確です。できる。最悪コミュニケーションとかとらなくてもできる。認知症が進めば金持ちも貧乏人も同じです。上級国民も生活保護者も仲良くニコニコ七夕飾りをしています。認知症のお陰で人種や国籍もなくなり、階級すら凌駕します。マジで上流極めてもみんな等しく老いてボケて天に召されます。どんな人間でも同じパターン。Twitterで高齢者煽りをする諸君。お前も結局は、トイレでションベンすらできなくなる人間になるんだぞ。下の世話が家族がやってくれると思うなよ。誰だってションベンやウンコの世話は金を貰わないとやれないんだぞ。
話がそれましたね。介護業界での外国人労働者も現在では様変わりしました。
2000年代は優秀な、最低でも管理者クラスの外国人人材、出身は韓国、台湾、中国など東アジアが多く日本の大学を卒業したうえで、福祉系の国家資格を持つレベル。割と介護会社の取締役に金さんやら李さんは少なくない。俺がこの業界に入った当初の指導係は韓国出身で社福持ちの介護主任をやってた人で現在は介護サービス部の部長代理であり、運営部のトップまでやっとる。俺なんかよりはるかに優秀。日本語は日本人より完璧。
2010年代は某大手のコ〇〇ンの消滅もあり、日本の大学を卒業するレベルは福祉よりももっと稼げそうな業界に行った。そのかわり東南アジアから大卒、もしくは国家資格持ち、看護師とかそのレベル。日本人ヘルパー2級や初任者研修とかよりもはるかに優秀。俺より後に入ったベトナム出身者は俺より出世した。まぁ俺は無能であるが、ぶっちゃけ日本人の無能よりはるかに優秀なレベル。さすがに同じぐらい有能ならそりゃ日本人を選ぶが(ここはアメリカとかじゃなくてアジアの国だから)決して引けを取らんレベル。なぜ経営陣になれないかは、いまだに紙媒体で記録を書かせそれをわざわざ管理者が電子媒体にしないといけないぐらいIT後進企業のうちの会社だから諦めてもらうしかない。このレベルでも所詮は数合わせ。それでも日本語は日常生活では困らないレベル。
直近はアジア圏以外の労働者が増えた。ブラジルやエジプト、ケニアとかからも増えた。日本語能力は結構怪しいレベルだが、真面目な人間も少なくないんで、ハマれば戦力になってくれる。しかしハマらなければ問題児になり、散々職場を振り回したうえで辞めていく奴も真面目な人間も多い。(まぁ日本人も似たようなもんだけど)いくら不真面目とはいえ、母国でそれなりに日本語を覚えてくるもしくは外国で働くガッツがある(まぁ母国の悪い奴に騙されているパターンもあるけどね)んで、これを育てるのは管理者の腕が試されると思う。日本人でも不出来な人間を鍛え上げてとりあえず使えるぐらいの戦力にするのは管理者の仕事ですよ。もうちょっと育てることをするべきだけど、自分にそんな能力がないから何も言えんな。俺も基本は自分のことで手一杯だし。
先進国の生活にだらけ切った日本人労働者も玉石混交どころか、下手すりゃ砂漠からガラス粒を探さないといけないぐらいこの国の労働者も堕落しきったとは個人的に感じる。「デイサービスならやってもいい」とか「俺は排せつ介助はできん。人の下の世話なんかできるか!」と言った連中をポイポイとってくる人事課。そもそも職場のえり好みできない奴らをとりあえず使えるように指導する現場管理職と教育係。当然それを裏切るどころか無断欠勤、即日退職、そういや最近休みがちだなと思ったら、手癖が悪く正直もう解雇にしたいけど、こんなんでも人員になるからと言って甘い対応しかできない会社様々である。レベルの低い労働者が悪いというわけではなく、この程度のことも満足にこなせない労働者すら雇用する、もしくは解雇できない会社が悪い。介護業界が人材を選べるようになったとき、はじめて介護職員は胸をはれる仕事になる。それができないならブラック業界である。