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掌で物語は踊り出す
始まりには想いがあって
終わりには意味があって
音は鳴り始めて
終わりにも想いがあって
始まりにも意味があって
音は重なって
美しいメロディでも
醜い旋律でも
円盤は回り始めた
文字がステップを刻んで
言葉がリズムに乗って
文章が唄いだす
音の無い声で
感情の限りを
熱く冷たく叫んでいる
筆という踊り子が
真っ白なダンスフロアで
世界を紡ぎ出す
力強い点を
か細い線を
何色で描く
空を
海を
大地を
壮大でも
ちっぽけでも
変わる世界を
変わらない世界を
いつか
どこかで
だれかの
掌で物語は踊り出す




