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始まる花畑  作者: SHELLY・BOSS
7/19

#7・初仕事成功

「 いくら王子といえど、ワシを裁く権利は無いはずだ!えぇい離さんか! 」


衛兵に取り押さえられたウシガエル貴族は、なおも抵抗するが後の祭りだ。


「 あまり新聞を読まないんだな?今日から貴様ら腐った奴に罰が下るようになったんだよ。 」


冷たい目を向けながらレントが言うと、ウシガエル貴族は黙ってしまった。


「 それでは王子。ご協力、感謝致します! 」


「 あぁ。父さんに言って、休暇でも飯でも貰ってくれ。俺がそうして欲しいとな。」


「 は、はい!ありがとうございます!では、失礼致します! 」


ウシガエル貴族が連行されて行くのを、みんな冷たい目を向けて見ていた。

奴隷女性の2人はお互い抱き合って泣いていた。

レントは2人に近ずいて、


「 どうして君達は泣いているんだ?奴が捕まって悲しいのか? 」


「 嬉しくて泣いているんです。王子様にはなんとお礼を言っていいか。」


「 私達は姉妹で奴隷商に売られて、解放されて 嬉しくて涙が出てしまいました。」


奴隷女性達は泣きながら言うと、土下座をして感謝の限りを態度で示した。


「 服と腕輪をどうにかしよう。リンは居るか? 」


「 はい。ここにおります。 」


レントの背後からスッとリンが現れた。


「 腕輪を破壊して、これで新しい服を買ってやってくれ。」


リンに金貨30枚を渡すと、周囲からどよめきが起きた。


「 坊ちゃん。さすがにこの金額は多いかと・・・ 」


ヤマト王国の通貨は、銅貨・銀貨・金貨の3種類で、

銅貨が100円。銀貨が1000円。金貨が10000円の価値がある。

つまり奴隷女性2人に対して30万円を渡した事になる。


「 出したものは引っ込ませないぞ?早く行ってきてくれ。解放されたのに服がそれでは余計、目立つ。」


「 かしこまりました。さぁ2人とも、こちらへ。」


2人をスタッフルームに連れて行くのを見て、ホッと一息付いたレントは、食事場の奥へ行き朝食を頼んだ。


昼の1時が過ぎた頃、レントが仕事中篭っている受付の奥の部屋にリンと3人の女性が入ってきた。

2人は()奴隷女性でもう1人は、小柄な女性だった。


「 坊ちゃん。実はこの者達は3姉妹でした。」


「 3姉妹?俺が渡したので足りたか? 」


「 はい。ありがとうございます。」


3姉妹の内の2人が1歩前に出て、


「 先程はありがとうございました! 」


「 王子様のおかげで人生を救われました! 」


顔をよく見ると、ウシガエル貴族に連れられていた2人だった。


「 とりあえず、君達の名前を教えてくれないか?初めて助けた人だ。覚えておきたい。」


「 王子様が仰るなら・・・私は長女のニナです。 」


ウシガエル貴族に胸を触られていた女性が言った。


「 私は次女のヒナです! 」


連れられていたもう1人の女性は元気いっぱいに言った。


「 ミナはミナだよー!お兄ちゃんはだれ? 」


小柄な女性だと思っていた女性は、シークレットブーツを()()()()()()()幼女だった。

舌っ足らずにしようと思いましたがむずかったです(笑)


お楽しみください┏●

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