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始まる花畑  作者: SHELLY・BOSS
17/19

#17・交流

地下牢での事を、国王リョウタに報告したリリーとユキはフラワーガーデンへの道のりを、雑談しながら歩いていた。


「そんなに可愛い人なんですか〜?」


「えぇ。管理能力はピカイチで、指揮官としても最適に思えたわ。なんと言っても事が終わったあとのほうけた顔は最高だったぞ。」


「事が終わってって〜・・・隊長、つまみ食いしちゃいましたね〜?」


ユキは口に手を当てて笑いながら言った。

リリーは当然!と顔に書きながらドヤ顔で答えた。


「あの人は私達の手に収まる人では無いわ。いつか大きな事を成し遂げて、黒騎士隊よりも強く恐ろしい組織を作るハズだ。」


「アタシ達より〜?何だか想像がつきませんね〜。」


「見れば分かる・・・私達は着いて行こうとするだけで充分だと。」


その後はリリーとレントの情事を詳しく話たりして、フラワーガーデンの前に着いた。


「さぁ、こっちだ。」


「正面から入らないんですか〜?」


「こっちの方が早く済む。」


ユキはリリーの後に付いてフラワーガーデンの裏へと回った。


「この部屋だ。」


そう言うと、リリーが窓をノックして開けられるのを待った。


「遅かったな。」


窓を開けてレントは不機嫌な声を出した。


「申し訳ありませんレント様。実はヤボ用も片付けまして・・・」


「それならいいが・・・服にガスが残ってただろ?また寝てしまったではないか。」


レントが不機嫌なのは、眠りすぎて頭が痛くなっていたからだった。

やり取りを見ていたユキは目を細めて、獲物を狙う獣の様に息を潜めていた。

暗部である彼女が本気で気配を消せば、一般人からすれば隣で音を立てても気付かれないほどだ。


「それで?さっきから猫みたいに俺を狙ってるのは、誰なんだ?」


「私の部下のユキです。」


「まぁ、取り敢えず入ってくれ。話にくいだろう?」


レントは2人を部屋に招き入れ、部屋を出てお茶を持ってきた。


「さてと。ユキと言ったか・・・俺はレントだ。訳あってオーナーをしている。」


「ユキです。気配を消していたのに、アタシが隊長の後ろに居るとよく分かりましたね。」


ユキは普段、語尾を伸ばして余裕をもって話すのだか、自らが本気で殺しにかかる相手には決して油断せず、余裕の心を押し殺して話すようにしていた。

レントに対するユキの心は、殺らねば殺られる!

気配を本気で消した自分を余裕で見つけ、黒騎士隊よりも強い組織を作りかねない危険人物。

ユキの背中はグッショリと濡れて、緊張は最高潮だった。


「レントさま〜。そんなに怖い顔しているからユキが緊張して、レント様を殺しそうじゃないですか。」


間の抜けた声をリリーが出して、ユキの肩にそっと手を置いた。

緊張した場面を書いてると不思議と、自分も緊張してきて口が半開きになりました(笑)


お楽しみください┏●

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